国立歴史民俗博物館(こんなすごい国立博物館がなぜ佐倉にあるのか不明)

歴史好きの自分としては、長らく行きたいなあと思っていた歴博に行ってきました。

歴博ってのは、国立歴史民俗博物館の略です。

そもそも、国立歴史民俗博物館の建物の壁に「歴博」って書かれているくらいです。

こんなかんじで。笑

あんまし公式な施設で略しませんよねえ。

または全国的に「歴博」といえばココなのでしょうかね?笑

 

思ったよりも規模が大きな国立歴史民俗博物館

国立歴史民俗博物館は千葉県佐倉市にあります。

でも、どうして国立の博物館なのに東京じゃなくて佐倉にあるんでしょうか。

そこは、よくわかりませんねえ。

歴博・場所・アクセス

こちら、国立歴史民俗博物館周辺の地図です。

車なら看板も出てますし容易く行けると思います。

でもちょっとわかりにくいから「カーナビ」は必須です。

駐車場はありますが、季節や時期によっては混みそうな気もします。

この時期もさほど混雑する要素は見当たらなかったですが、割と車がいっぱいでした。

ちなみにバスも出ているようですから、混んでいるときはバスでもいいかもしれません。

 

ところで歴博は広いです。

その広さは、この壮大なエントランスを見ればわかると思います。

さすが国立博物館です。

スケールが違いますね。

案内看板にポイントが書かれていましたので読んでみましょう。

歴史学、考古学及び民俗学に関する我が国唯一の博物館」とのことです。

へー、知ってました? すごいですね。

 

ぼくは考古学やはるか古代の日本の歴史とか大好きなんですが、民俗学も割と好きです。

なぜなら、民俗学から、古代の歴史をひも解くことができたりするからです。

昔からの風習とか、言葉、方言とかですねー。

でも、肝心の先史・古代の時代の展示は残念ながらリニューアル中で入れませんでしたけどねー。苦笑

 

 

定期的にちょっとづつリニューアルしてるみたい

ちなみに、後日ふたたび歴博に行ってきました。

その時は第一展示室はリニューアルオープンしていました。

その模様は後ほどご報告します。

ただし、この時は第5展示室がリニューアル改装中でした。

なので、定期的にちょっとずつ各展示室をリニューアルしていくみたいです。

歴史といえども常にアップデートされていきますからね。

昔の通説が現在は否定されていることもありますのでリニューアルは必要ですね。

歴博入場料は大人600円、高校生以下無料

入り口を入ると、これまた広大なロビー空間が広がります。

赤い誘導用のテープで通路が作られていますから、やはり混むときは混むんでしょうねえ。

歴博の入場料は大人は600円です。

大学生は250円で、高校生以下は無料です。

さすが国立博物館、太っ腹です。笑

あと、Suicaなどの電子マネーやクレカも使えますね。

ちなみに上の写真を見てわかる通り、JAFとか入ってると優待割引をしてくれます。

団体料金扱いになるっぽいので、大人なら350円ですからかなりお得です。

あと、千葉市美術館友の会とか、見本博物館協会員の人も割引してくれるみたいです。

「千葉市美術館友の会」とか、けっこう入ってる人少なそうなのが多いですが。笑

ミュージアムショップも本屋さん(?)もあるよ

それと、博物館といえばミュージアムショップです。

こちらも充実の品ぞろえです。

あと、ミュージアムショップとは別に本屋さんみたいなのもありました。

博物館の出版している本なども販売しているみたいです。

これだけのショップが併設されていれば、おみやげなどを買っていきたい人も助かりますね。

 

じっくり見るなら歴博は一日がかりです

さて、歴博ですが、敷地も広いですが、展示室も広いです。

第1展示室から第6展示室まであるのですが、1つの展示室が1つの博物館レベルに広いです。

初めてきた人なら、第1展示室だけでお腹いっぱいになると思います。

 

これ、決して大げさに言ってないです。

本当です。

 

そして、子供と来た人は「足が疲れた、もう帰ろう」と子供が泣きだすことを覚悟した方が良いです。笑

それくらい広くて、展示物もたくさんあるので一度だけじゃなくて二度、三度と来る前提で攻略しましょう。

歴博は原則として撮影OKです

ところで、歴博は写真撮影がOKです。

公の博物館だと撮影OKなところは多いですね。

ただし、フラッシュ(ストロボ)での撮影は禁止されています。

これは見ている人の迷惑になるからですね。

 

あと、古文書などの文字が書かれた展示物は撮影禁止が多いです。

たいがい展示物の近くに撮影禁止マークがあります。

とはいえ、しょせん写真は写真ですからね。

やっぱりこういうものは直接自分の目で見る方が感動も深まります。

だから博物館って何度も行きたくなるんでしょうね。

 

模型=ジオラマが好きな人は行ってみるべし

歴博の何がすごいっていうと、ほかの博物館と比べてジオラマの精度というか緻密さが非常に高いです。

これは広大なジオラマのごく一部ですが、すごいリアリティです。

これは確か平安時代だったかなあ。

 

こっちは確か、江戸時代。

どちらも、すごーく広大なジオラマの中のほんの一部だけを切り取っています。

 

しかし、よくもまあここまで作ったねと思うくらいの精密さ。

どれくらい広大で精密なのかは、実際に博物館に行って確かめてください。

 

そして、こっちは昭和です。苦笑

 

どうして平安時代や江戸時代の庶民の暮らしは絵になるのに、昭和はこう重苦しいんでしょうか。笑

やっぱり、昭和に生まれた自分としては、「そりゃ昭和だもん」としか言いようがないですなあ。

 

定番「縄文好き」の人も行ってみるべし

第一展示室がいつのまにかリニューアルされていたということで僕のような縄文好きの人も行ってみるべきでしょう。

そもそも第一展示室だけでも、一棟の博物館が建ってしまうくらいのボリュームですからね。

縄文土器もたくさん展示があります。

これ、何に使ったの? 的な土器もありますね。

この文化レベルの高さ。

やっぱり縄文は素晴らしいですなあ。

 

これなんかも謎の多い「羽が生えた人」です。

ダイビングスーツでしょうか(笑)、それとも、こういう服が流行ったんでしょうか。

北海道のフゴッペ遺跡に行った時も羽の生えた人がいたなあ。

謎のお面。

霊眼と呼ばれる左目が欠けたようになっているのが非常に興味深いです。

 

縄文だけでなく弥生、古墳時代もあるよ

縄文も興味深いですが、隣接する弥生、古墳時代の展示も豊富です。

とにかくリニューアル後の第一展示室は本当に見どころが多いです。

いやあ、素晴らしいですので絶対に行くべし。

顔の書かれた弥生土器。

ちょっと怖いですけど。

おなじみ銅鏡です。

銅鏡に書かれている文字や模様が気になって仕方ありません。

こちらは鉄剣です。

なにやら文字が刻まれております。

丸文字っぽいのが好感持てます。笑

「御意!」ってやってるハニワ。

サンサンサン太陽の怒り~♪

さわやか三組って感じ。

ちなみに第一展示室は平城京あたりまで展示しております。

なかなか雰囲気があって良いです。

屋根をよく見ると、猫がネズミを追いかけております。

こんな遊び心もあったりして、なかなか楽しませてくれますなあ。

 

リアルなマネキンが好きな人も行ってみるべし

あと、博物館と言えばマネキンです。

って、そうでもないだろって突っ込みも聞こえてきそうですが、個人的に博物館のマネキンが好きです。

 

大きな博物館には必ずと言っていいほどリアルなマネキンてありますよね。

前回工事中だった第一展示室、今回リニューアル後に続々とリアルマネキンが登場しています。

こちらは、縄文時代の食料についての展示ですが、リアルな婆さんと孫の様子です。

こちらは、展示枠の上に乗っかった狩りをする縄文人。

展示を見ている人を上から槍で突き刺すという、なかなかブラックなジョークマネキン。

ホラー映画とかだったら、そのままぐさりと刺殺されちゃうんでしょうねえ。

なんか、ちょっと怖いな。

縄文犬のマネキンもリアルです。

でも、長い顔といい、長い尻尾といい、僕のイメージしている純粋な柴犬っぽくないんですよね。

カインズのペットショップにいる柴犬っぽいんですが、まあいいか。

こちらは弥生人のリアルマネキン。

あぁ、こーゆー人いるよね。笑

ここまで特徴的に作っちゃうと、そっくりに似てる人が絶対いると思うんだよね。

そんでもって学校とかで「やーい弥生人」とか言われちゃうんだよね。

あと、第一展示室じゃなくて、第6展示室あたりだったでしょうか。

昭和のマネキンコーナーもあります。

なんだか雰囲気出てて、イヤな感じです。

とはいえ、この感じがたまりませんなあ。笑

というわけで、いかにも博物館らしいマネキン展示。

こういうのが好きな人には見どころが多いです。

 

地図が好きな人も行ってみるべし

あと、地理とか地図とかが好きな人も行ってみる価値があります。

昔の地図や地球儀など、たくさん展示されています。

 

下の地図は千葉県の付近だけ抜粋。

なんだか房総半島の右上付近に島があるけど、これなに!?

アトランティスでしょうか!?笑

 

こちらの地図も興味深いです。

あの魏志倭人伝に出てきた、小人国とか毛人国が海の向こうにありますね。

太平洋の扶桑国とか狗奴国も非常に気になります。笑

こちらの地図は九州がなにやらカオスになっております。

ていうか、ジグソーパズルでしょうか。

こちらの地図はなんでしょうかね、手抜きにも程がありますね。

または、わらび餅ですかね。

昔の地名と現在の地名と比べてみるのも地図の楽しさの一つですね。

昔の地名から真実の歴史がわかる!的な面白さです。

昔も今も同じ地名というのも歴史を感じますけどね。

 

これは比較的、新しいですかね。

学校の地図帳にも、こういう昔の地図をたっぷり載せてほしかったなあ……。

 

地図とは違いますが、地形図もまた面白いです。

こちらは鎌倉ですが、非常にリアルです。

ていうか、趣旨とは違いますが、これを見ると「鎌倉が津波に弱い」ってことがよくわかりますよね……。

 

 

昭和を懐かしみたい人も行ってみるべし

盛りだくさんに紹介しているように見えて、実はけっこう端折ってます。

かなりボリュームのある博物館ですからね。

なので、いくつかあるうちの面白いポイントだけ当ブログでご紹介してますことをご了承ください。

実際に行ってみれば、その理由がよーくわかると思います。笑

 

次はこちら、第6展示室の昭和コーナーです。

なぜか、昭和の懐かしいCMが紹介されています。

自分が生まれてすぐ(もっと古いか?)くらいのCMとか、けっこうリアルに雰囲気を思い出すCMもあったりします……。

 

あと、面白かったのが昭和の家庭の雰囲気。

とある団地の風景、らしいです。

ていうか、こういう団地って今もまだあるんじゃないの?

どうやら昔は、団地ってものは日本国民の「憧れ」だったらしいです。

なんとも信じがたいですが。

 

なんとなく、子供の頃、こういう感じのキッチン・ダイニングって見かけたなあ。

ていうか、うちもこんな感じだったような気がする。笑

 

昭和のバルコニーの様子とか、すごく懐かしい気分になれます。

ぜひ昭和40~50年代に生まれた人は一度行ってみてください。

いや、これは昭和30年生まれくらいなのかな。苦笑

 

差別問題の展示と怖い展示

その他、面白いところ。

戦争の時の暮らしや差別問題など、けっこうセンシティブな問題も扱ってたりします。

そういうところが、さすが歴史だけでなく、民俗学の博物館でもあるんだなあと思いますね。

 

おもちゃとか雑誌とか、そういう「遊び」の歴史もありました。

差別問題含めて、この辺はみんな「撮影禁止」だったから実際に行ってみて見てみてくださいね。

こういうきわどい展示があるということで、まさにこれは全国民的にぜひ行ってみるべき博物館だなと思いました。

ここから先は「心臓の悪い方は見ないでね」怖い展示

そして最後にオマケです。

いやオマケというか、これが一番大好きな人もいるでしょう。

怖いもの特集です。

 

歴博って、なんか怖いんですよね。苦笑

そもそもどこの博物館もリアルマネキンといい悲惨な歴史の展示といい、妙な怖さがあるものです。

というわけで、ここから先は心臓の悪い方は見ないでくださいね。

 

まずは、怖いおもちゃ。

あぁ、この顔。

小さい頃これを見た日の夜、夢でうなされました。

キャー!こわいー!

これ、なにかと思ったら、「べらぼう凧」っていう秋田県の伝統的な凧らしいですね。

凧ってのはタコ、正月にあげるやつですけど、こんなのが空に浮いてるなんて世も末です。

はい、もういっちょ。

これもまた怖いおもちゃ。

四日市土産と書かれていますが、こんなもんもらって誰が喜ぶんでしょうか。

これ、なんでしょうかね?

尻尾みたいなところを開くと幽霊が出てくるという……。

怖すぎでしょ。

次は何と言ったらよいでしょうか。

見世物小屋とでも呼んだらよいのでしょうか。

「地獄極楽」と書かれてますが、昭和のお化け屋敷的雰囲気です。

これの下の方にのぞき穴があって、そこをのぞくと地獄の風景が見えるという仕組み。

なんとも不気味というか、絶対に夢に出そうというか……。笑

これは体験コーナーなので、ぜひ一度行ってみて、自分の目で覗いてみてください……。

 

次はお祭りでしょうか。

祭にしては怖くね?

あと、異界ののぞき方が展示されていました。

「狐の窓」というらしいです。

この印を結ぶような手の形を作るのが意外と難しかったです。

ていうか、覗いてみたら異界が見えましたけどね。

なので、無暗にやらない方がいいですよ。笑

次は特別の期間限定展示です。

なかなか怖いです……。

とくに、死んだ人を灰にしてタバコにしたり輪にして遊んだり、まじでヤメレ。

ところで、妖怪って昔からいたんですねえ。

水木しげる氏の専売特許かと思いきや、歴史は古かったんですねえ。

さて、これが最後の怖い展示。

これはまさに「心臓の悪い方は見ないでね」的な展示。笑

こちらの人形が、これまたすごいですよ。

 

じっと見てると、人形の「お顔」が、とんでもないことになります。

これはね、もう、めっちゃくちゃ怖いです。

このブースを何も知らずに通り過ぎようとした場合、

この人形の変貌がふと目に入った瞬間に、たぶん、心臓止まります。苦笑

夢に見ますので、お子様はご遠慮願いたいです。

気になる方は、ぜひ、博物館に行ってみてください……。

 

しかし、まさか、こんな面白い博物館が佐倉にあるとはね……。

これは、何度行っても飽きないでしょうね。

Twitterでフォローしよう