世の中で名作と呼ばれる映画ってありますよね。
たまに会話の中で出てきますよね。
この前もテレビで女性芸能人が言ってました。
「ティファニーで朝食を」に出てきたオードリー・ヘプバーンが最高!
正直言って「知らんがな!」って感じなのですが……。
でも、そんなこと言ったら「その程度の名作は見ておけよ」って突っ込まれそうでもあります。
要するに、名作を見たか見ないか(本で読んだか)で、その人の教養を測るみたいな風潮もちょっとあったりするじゃないですか。笑
そこで、「ティファニーで朝食を」を見てみました。
正直言って、つまんなかったです。苦笑
1960年の僕が生まれるより随分前の映画ですし、その当時のクオリティなのかなとも思いました。
つまり、当時は評価が高かったのかなって。
または絶世の美女みたいに言われてるオードリーヘップバーンの代表作的な映画だから評価が高いのかなとか思ったりして。
そうは言っても……、なにか名作の理由があるんでしょうけどね。
が、結論から言うと、良さが自分にはわかりませんでした。苦笑
さっくりあらすじはこうです。
田舎で若くして結婚させられて、平凡な生活に耐えきれなくなって都会に出たホリー(オードリーヘップバーン)。
ホリーは玉の輿を狙うため、お金持ちを探しては小遣いをもらって生計を立てます。
その後、売れない小説家のポールがホリーと同じアパートに引っ越してきます。
彼もまた金持マダムに体を売って生きているわけですが、似た者同士で惹かれ合います。
しかし、ホリーはポールのことが好きでも、やっぱり金持と結婚したいようで、いつも金持ばっかり追いかけます。
そして、ついにけた外れの大金持ちを捕まえます。
ところが、大金持ちの住む外国に行くため飛行機に乗ろうとする直前で、麻薬犯罪に巻き込まれニュース報道されます。
その結果、大金持ちから破断を通告されるのですが、それでもあきらめないホリー。
結局、路頭に迷うホリーに対して、ポールがそれでも君が好きだと伝えてハッピーエンド。
映画は総じて単調な印象で、少々ダレるのですが、まあ、さほど苦痛なく見れます。
ただ、あまりキャラに共感できないし、ストーリーもイマイチで起伏が少ないです。
もしこれが恋愛映画だとすれば、ハラハラドキドキ感も薄い印象です。
あえて良いところと言えば、僕にはあまり理解できない二人の心情の変化を味わえる部分かなと。
とすれば名作映画って、エンタメというよりかは、文学的というか、そういう方向性なのかなあと思ったりしました。
ま、エンタメでも文学でも、どっちにしても面白いとは言えない映画でしたね……。
これが名作かあ……、と思ってしまいました。
ライフイズビューティフル
同時に、「ライフイズビューティフル」という映画も見ました。
これも名作映画って呼ばれています。
でも、1997年の映画なので比較的最近です。
名作と言っても僕は内容もぜんぜん知りませんから、前情報なしで見たのですが、まあ前半部はつまらない。苦笑
主人公のグイドのハチャメチャな生活、恋愛、それをダラダラと見せつけられる感じです。
あぁ、こんなコメディ映画、見て大失敗したなと思いました。
大失敗でも、いちおう名作は見ておかないとなと思って見続けたんですが。
ところが、後半部はガラッと印象が変わってハラハラドキドキの展開。
ユダヤ人迫害の映画だと知らずに見たので、この急展開には驚きました。
さらに、この後半部で、前半部の主人公のハチャメチャな振る舞いなど、全ての伏線が回収されます。
なるほど、前半が激しくつまらなくても、後半で挽回する映画もあるんだなあと思いましたね。笑
最後は感動、というかむしろ悲しいエンディングでしたから、ハッピーエンドが大好きな自分としては不満でした。
でも、思いました。
名作と呼ばれる映画って、やっぱり文学的というか、どこかちょっと考えさせらえる映画のことなのかなあって。
なにか心に残るものがあり、かつ登場人物の機微を楽しむことができれば名作映画になりうるんでしょうかね?
もちろん、派手派手でお金かけたエンタメ映画も名作と呼ばれることはありますけどね。
どっちにしても、世代や性別に分け隔てなく誰が見ても面白ければ「名作」でいいんじゃないかと思うけど、実際には必ずしも名作は面白くないこともあるってわかりました。
というわけで、「名作映画」について色々と考えてみた最近の話でした。