庭にある実のなる木ですが、今年2023年は大豊作です。
7月は、桃が豊作で、食べたら超おいしかったという話を書きました。
しかし、桃はジュースにはしませんでした。
まあ当然ですけどね。
普通に食べておいしいものをジュースにするのはもったいないです。笑
さかのぼって、5月にはジューンベリーの収穫。
こちらはジュースを作りました。
そして今回は、ブドウです。
ブドウといっても大粒の巨峰やマスカットではなく、小粒なデラウェアです。
このデラウェアをジュースにしてみましたので、作り方や味などご紹介します。
目次
ぶどう(デラウェア)の収穫時期
ぶどう(デラウェア)の木に実ができはじめるのは5月くらいでしょうか。
収穫時期は8月になります。
まずは、ブドウの木に実がなるまでの様子をごらんください。
こちらは4月の状態です。
まだ、ぶどうの果実の形跡はまったくありません。
5月になると花が咲きます。
このように、既にぶどうの形になっていて、実の数だけ花が咲きます。
正直、花が小さくて、咲いたのか咲き終わったのかよくわからないです。笑
たぶん、咲いてる状態だと思いますが、一部、咲き終わって実ができかけているものもあります。
7月に入ると、ようやく形だけはブドウらしくなってきました。
一部、紫色に色着いてきた実もありますが、まだもう少し時間が必要です。
7月後半になると、紫に色着いた果実が増えて、多くの房は収穫可能となります。
実際に、収穫してみましたが、甘くておいしかったです。
7月後半~8月中旬になれば、ほぼすべての房が収穫OKです。
ジュースにせずに食べてみましたけど、まあ甘いですね。
正直なところ、買ってきたブドウ(デラウェア)よりも甘いんじゃないかと思いました。
ここまでおいしいと、ホント「自然のありがたみ」を感じます。笑
種なしブドウ(デラウェア)の作り方
ところがですね。
収穫したブドウ(デラウェア)には問題があります。
それは、種があるということです。
それが理由でジュースにするんですけどね。
だって、デラウェアのような小粒のブドウに種があると、いちいち種を吐き出すのが面倒で食べにくくて仕方ないですよね。
大粒の巨峰やマスカットでしたら種の割合が小さいので、そこまで苦にならないのですけどね……。
(実は巨峰とマスカットは苗木の時に枯れてしまいました。苦笑)
じゃあ、どうして「種なしデラウェア」を植えなかったんだ?
と、思う方もいらっしゃるでしょう。
じつは、「種なしデラウェア」の苗は、ホームセンターで売ってないんです。
というか、「種なしデラウェア」などという品種はないのです。
じゃ、どうしてスーパーで買ってくるデラウェアは種がないのか?
それは、収穫前に農家の人が「ジベレリン処理」をするからなのです。
ジベレリンというのは植物ホルモンの一種で、このように錠剤で売っています。
これを水に溶かしてコップに入れ、ブドウの花が咲いてるときに房ごとコップにボチャッと漬けて浸します。
仕組みは簡単そうだと思いましたが、ぶどうの房の一つ一つにこの処理をしないといけません。
これはしんどい……。
農家の人、すごいなと思いますよね。苦笑
しかも、花が満開の時の3日間という短期間に処理しないといけないので、タイミングを逃したら失敗です。
直後に雨が降ったらもう一度処理しないといけないしで、かなり大変です。
ちなみに、実ができてから10~15日後に再度ジベレリン処理をすると実が大きくなるらしいです。
いやあ、2回もやってらんないでしょう。笑
「適度に手を抜いて、上手にガーデニングする」という僕のモットーに反します。笑
ぶどう(デラウェア)ジュースの作り方
というわけで、庭のぶどう(デラウェア)は種がある故にジュースにするのです。
では、さっそくジュースづくりを始めましょう。
まずは収穫です。
とりあえず、ザルいっぱいに収穫できました。
まだブドウの木には実がいくらか残ってましたけど、これだけあれば十分でしょう。
ブドウ(デラウェア)の水洗い
これを、ざざっと水洗いして、皮の汚れを落とします。
重曹などを使って洗う方法もあるようです。
その場合は30秒くらい重曹を溶かした水にひたすみたいですが、面倒なので今回はちゃちゃっと水洗いのみで終了。
というのも、今回は皮をむこうかなと思うのです。
とはいえ、デラウェアの場合は、皮のままジュースにするのが一般的みたいですけどね。
でも、ブドウの皮って汚れているんです。
鳥が来てフンをしたのか、それっぽい汚れがあったり。(ブルームかもしれんけど)
蜘蛛の巣の糸っぽいものがついてたり。
虫がいたり、虫のフンがついてたり。
とくに今回は収穫の直前に近くの柿の木にまいた消毒液が飛んだ可能性があるんですよね。
これがすごく気になってます。
農家みたいに、ひと房ごとに袋をかぶせれば農薬も鳥のフンも虫の被害も防ぐことができるんですけどね。
でも、ひと房ごとに袋をかぶせるなんて、素人の自分には面倒過ぎて到底できません。
かといって汚れを気にしながら皮のままジュースにして飲むのも気持ち悪いので、今回は皮をむくことに決めたのです。
ぶどう(デラウェア)の皮の剥き方
ちなみに、ぶどう、とくにデラウェアの皮をむくのって結構大変です。
デラウェアを食べる時と同じです。
一粒ずつ指でプチっと潰すようにして実を取り出します。
これをザルいっぱいプチプチとやっていくのですが、何百回とこれをするのは苦痛です。苦笑
調べると簡単な皮の剥き方もあるようです。
クックパッドで見つけました。
でも、この方法だと果汁が無駄に絞り出されしまいそうですよね。
もったいないなあって感じ。
なので、仕方なく、一粒ずつプチプチと指で押し出して抽出することにしました。
妻と二人で1時間くらいかかったでしょうか。苦笑
それがこちらです。
黒っぽいのは種なんですけど、この何とも言えない「カエルのタマゴ」感……。
ぶどうジュースというと、色は紫色のイメージです。
でも、それはブドウの皮の部分の色素によるものだったんでしょうね。
皮を取ってしまえば薄い緑っぽい色になります。
ぶどう(デラウェア)を煮詰める
次はこれを鍋に入れて煮詰めます。
水は足さなくても問題なさそうです。
沸騰したら火を弱めて、ヘラでつぶしながら混ぜます。
だいたい30~40分くらいでしょうかね、実から水分が出きったかなあと思ったら終了です。
まあ、アバウトな感じですけどね。笑
火を止めたら、そのままザルでこして完成です。
ザルだと若干つぶれたブドウの実とかが混ざっちゃいますけど(気にしなければ)問題はないです。
煮沸、滅菌したふきんやガーゼなどでこすと、ぐんと透明度は上がると思いますけどね。
庭で取れたぶどう(デラウェア)ジュースの味は?
というわけで、ぶどう(デラウェア)ジュースの完成です。
収穫からジュース完成まで、だいたい二時間くらいでしょうか、
そして、飲んでみた感想。
甘っ!
いやあ、恐ろしく甘いです。
砂糖でも入れたんじゃないかというくらい甘いです。
激甘です。
そこで、市販の天然水やソーダ水などで割って氷と一緒に飲みました。
すると適度な甘さになり、非常に美味しく飲むことができました。
あれだけの収穫量で、水で割ればコップ(のサイズにもよるけど)5~10杯くらいは飲めると思います。
皮のポリフェノール成分は捨てがたい
あと、未だに謎なことがあります。
実はぶどうジュースなのに、ブドウの味がしないんですよね……。
どちらかというと桃に近いかもしれません。
少なくとも市販のぶどうジュースとは、ほど遠い味に感じました。
これは、おそらく皮がないからじゃないかなと推測しています。
皮にはガン抑制効果や抗酸化作用のあるポリフェノール分が多いのですが、ポリフェノールって酸っぱさや、渋みとして感じますからね。
なので来年は皮をむかずにジュースにしてみようかなと思っています。
もちろん、実の部分だけでも、栄養素がないわけではないですけどね。
これだけ糖分(ブドウ糖)が多くて甘ければ、夏の疲労回復には大いに役立つことでしょうし。
ていうか、ホント、ビックリするくらい甘いです。笑
以上、ブドウ(デラウェア)のジュースの作り方をご紹介しました。
皆様のご参考になれば幸いです。