引っ越して、しばらくたちまして、正月に実家に帰った時のこと。
両親はとくに大きな病気の様子もなく元気そうですが、70代後半の父親が少し気になりました。
まあ、ここ1年くらいで気になっていたのですが、どことなく動きがスローになっていたり、話し方も少しゆっくりだったり、いよいよ「おじいさん」になってきたんだなあと。。。
父親の緊急入院、そして植物状態
正月は3日ほど帰省しまして、自宅に戻って2週間ほどたった時でしょうか。
実家から電話がありまして、父親が入院することになったとのことです。
最初は風邪みたいな症状だったようですが、自分で起き上がることができなくなってしまったみたいなのです。
しばらく自宅で寝たきりでしたが、いっこうに動けるようにならず、ついに救急車出動となりました。
病院での様子は、いちおう普通に話すことはできたのですが、何日も寝たきり状態なので「せん妄」が入ってくるようになりました。
「せん妄」とは、ずっと寝ているので夢と現実の区別がつかなくなり、意味の分からないことを言ったりする一時的症状です。
弟は、ついに頭がおかしくなってしまったと落胆してましたが、これは治療薬とかの影響もある一時的なものなのです。
とはいえ自分も心配ですが、仕事の打ち合わせもあるので、一旦は自分は実家から自宅にもどりました。
しかし、そのうちよくなるかと思ったら、風邪が一向に治らず、むしろどんどん酷くなり、肺炎になって意識不明となってしまったのです。
その時、もう「ダメ」かもしれないということで電話があり、深夜に再び急いで実家に戻りました。
人工呼吸器をつけてまして、もはや話すこともできません。
結果として今も人工呼吸器は取れず、しかも長期間、酸欠状態が続いたので、もう脳の機能が復活しないとのこと。
結局、植物状態になってしまったのです。
人工呼吸器をつけた人の受け入れ施設は少ない・・・
さて、ここからは現実に戻らなければなりません。
まず、病院にはもういられないということ。
病院というのは、治療をする場所ですから、治療できなくなった人をベッドに寝かせておくわけにはいきません。
この辺、知らない人は、「えーっ!? うそでしょ? 病院って酷いな! じゃあ、どうするの?」ってなると思います。
この場合は、自宅で母親が介護をするか、または、施設に入所するという選択肢があります。
でも、人工呼吸器が付いている人の介護なんて素人では無理です。
介護技術もなければ、24時間介護しなければなりませんので、体がもちません。
そこで「24H介護施設」を探すわけですが、その施設も、人工呼吸器を付けている人を預かってくれる施設は、かなり少ないのです。
車で1時間以内の場所で探しても、わずか2件でした。
しかも、1件は、すごく営業の人がガツガツしていて、それでいて、施設の設備について細かい質問を2、3しただけで、、、
「気に入らなければ、お断り頂いて大丈夫ですよ、他にも入りたい人はたくさんいますからね。」
と、やんわりとですが、言ってくるのです。。。
営業的な駆け引きで焦らせているのかしりませんが、家族の苦しみを気にもせず、足元を見るようなことを言うなんて本当に嫌な奴だなと思いました。
母親も、「ここは、ちょっと。。。」と言っているので、もう1軒の施設に行くことにしました。
そこがダメならアウトですが、結果として、そのもう1件がすごくアットホームで良心的な施設だったので、助かりました。。。
こうなると年金暮らしの母親が心配だ
さて、父親を施設に入れるのは決まりました。
でも、大変なのは、お金です。
そんな時に登場するのが、国の介護保険です。
ウチの父親の場合は、当然、要介護5のMAXでしたので、介護保険で、ほぼカバーできます。
ただ、盲点だったのは、施設の入居料みたいなものは介護保険の対象ではないのです。
あと、こまごまとした備品とか日用品とか。
その辺をすべて合わせると、父親の年金がまるまるなくなってしまい、母親一人分の年金で暮らさなければならないのです。
これは、まずいです。
母親は、今まで社員ではなく「パート勤務」で働いてきましたから、年金はビックリするほど少ないです。
というわけで、実家の電気代やガス代など、毎月かかるものは払ってあげることにしました。
「そんなことしてくれなくてもいい」って母親は言うんですが、わずかな貯金を切り崩すて生きていくのも不安でしょうからね。。
というわけで今のところは、なんとか今まで通りやっていけているみたいですが、やはり心配です。
まあ、実家には車で30分くらいのところに弟夫婦も住んでますし、そこまで心配は無用なんですが。
でも、毎年お盆と正月にしか実家に帰ってませんでしたが、最低でも2か月に1回くらいは自分も実家に帰るようにしようと思いました。
そういう時に、ノマドなワークスタイルが可能な今の仕事は本当に好都合です。
施設に物を運んだり人を乗せたりするから大きい車がほしい
さて、施設に入るのに布団を運んだり、いろいろ荷物を持って行ったりしなければなりません。
TTだと、大きな荷物は運べません。
また、実質二人しか乗れませんから、一緒にお見舞いに行く親戚の人を乗せたりとかもできません。
母親も、TTを見た時に「スーパーカー」だねえ、なんて自分には言ってましたが嫁には、
「助手席の乗り心地は悪いし、荷物も載らないし、なんであの子は、こんな車を買ったのかねえ。。。」
なんて愚痴ってたらしいです。笑
確かに、こういう時に何かと便利なのがSUVやミニバンなどの荷物が乗る車です。
というわけで、ここでまた後悔します。
こんなときに、Q7があったらなあ。。。
いつもこのパターンで、我ながらタイミング悪いなあって思います。。。苦笑
でも、ちょうどその時くらいに別荘も購入しましたので、木や花を乗せるために大きな車がほしいなと思っていたところでもあります。
ここで、買ったばかりのTTを乗り換えるという選択肢は無いので、売却ダメージの最も少ない「中古で購入したBMW330i」を乗り換えるしかないなと。
よし、残念だけど売っちゃおう!
ということになりました。