先日、プロ野球初の現役ドラフトが実施されしました。
ドラゴンズからは誰が出てくるのか、かなり注目してましたが、結果は笠原選手でした。
笠原選手はピッチャーです。
期待されながらも、なかなかブレイクしなかった27歳です。
キレのいい直球はたびたび話題になりましたが、不整脈もあったりで以降は伸び悩みました。
入団2年目に6勝を挙げた時には来年は大ブレイクするかと思ったんですけどねえ…。
そこでまさに現役ドラフトです。
期待されながらも試合に出られない若手を救済するという趣旨です。
球団側コメントでも「心機一転した方が良い」とのことで候補になったみたいです。
そして代わりにやってきたのが細川選手です。
これ、現役ドラフトということでしたが、実質的にトレードなんですよね。
同じリーグのトレードはなんかちょっといやですね。
来季、京田選手と笠原投手にやられたらファンとしては悔しさ倍増ですから。笑
ま、それはさておき、トレードと考えても、良いトレードだったと思います。
というのも細川選手は実はすごくて、2軍でホームラン王になったんですよね。
はい、ホームランが打てない貧打&非力のドラゴンズにとって、まさに必要な選手なのです!
ちなみに、笠原投手からもホームランを打っているという偶然。笑
イースタン・リーグ(二軍戦)では“若き大砲”として順調に成長。2020年はファーム3冠(本塁打王、打点王、最高出塁率)に輝くなど、2019年から4年連続で2ケタ本塁打とOPS8割超えをマークしている。
結果的に一軍の壁に阻まれているが、DeNAの外野陣は左翼・佐野恵太、中堅・桑原将志と安定したレギュラーに加え、健康ならば右翼にはオースティンが入る。大卒でプロ入りした楠本泰史、蝦名達夫らも順調に育っており、さらに今季から、細川とタイプが重なる大田泰示が加入。他球団と比較しても外野陣は充実していた。
一方で新天地となる中日は、今季12球団ワーストの62本塁打&414得点と長打力不足に苦しむチーム。外野のレギュラーには大島洋平と今季ブレイクした岡林勇希がいるが二人とも左打ち。今季不在だった正左翼手候補として、新たにメジャー通算41本塁打の右打者・アキーノ、そして2020年まで在籍していた両打ちのアルモンテを獲得した。その他、ブライト健太、鵜飼航丞、福元悠真ら、楽しみな大砲候補はいるが未知数。一軍定着という面でも、細川はチャンスの多い球団へ移籍したと言える。
ところがですね、1軍だとめっぽう打てないという細川選手……。
ていうか、DeNAの外野は競争が激しくて出る機会もあまりなかったようでして。
なにかきっかけがあれば変わるんじゃないかということで現役ドラフトの候補になったわけですね。
筒香選手のように化けてくれればいいんですけどねえ。
でもドラゴンズの外野も競争が激しいですよ。
大島選手と岡林選手はほぼ確定かなって思ってますし。
まあ、岡林選手は来期は研究されるでしょうから厳しいでしょうけど、それでもレギュラーは内定してるはず。
いや「残り1つ」が空いてるじゃないかと思うでしょうが、今年のドラゴンズはちょっと驚くことがありまして。
なんと、球団がメジャーリーガーの外野手アキーノ選手を取っちゃったんですねえ……。
中日は28日、アリスティデス・アキーノ選手(28)と来季の選手契約に合意したことを発表。
ドミニカ共和国出身の右打ち外野手は「日本の野球に適応し、持ち前のパワーをグラウンドで発揮し勝利に貢献したいです」と意気込みを語った。
アキーノは195センチ・108キロの恵まれた体格を誇るスラッガー。メジャー通算5年で41本塁打を放っており、今季も80試合の出場で打率は.197も2ケタ・10本の本塁打を放った。
これ、最近では珍しいですよ、ドラゴンズが大金をはたくのって。笑
ドラゴンズは親会社が中日新聞社なのですが、ご存知の通り、新聞は斜陽産業です。
ま、簡単に言うと、お金がないのです。苦笑
いや、無いって言ったって、あるとは思いますけど、つまり最近すごく「ケチ」なんですよ。
12球団で最低の年俸総額ですからね。
しかも「球団フロントがケチ」ってのは、ここ10年くらいずっと言われてます。笑
過去、落合監督が「現有戦力で勝てる」と言って本当に黄金期を作っちゃったものだから、その幻想を延々とフロントは追いかけているのです。
今の戦力で優勝できると思ってるという、怖い話になっているのです。笑
でもそれは落合監督という才能のある人だったからできたことですからね……。
それは選手育成だけでなく、試合中の采配も含みます。
いや、今までの落合氏以降の監督が才能がないって言ってるわけではありません。
やっぱ、落合氏は特別で、「オレ流」と言われただけあって既成概念にとらわれない人でした。
世の中のあたりまえは非常識ってことをわかっていて、敢えて世の非常識を実行しても世間からの批判を恐れない勇気があった。
それでいて、真逆のように見えますが、難しいことは一切言わず、当たり前=本質的なことだけを突き詰めてチームを強くした監督です。
だから落合氏は別格中の別格だと僕は思ってます。
その落合氏がもういないとなれば、やっぱりチームを強くするのは補強しかないのです。
でも球団はカネを出してくれない……。笑
だから、与田前監督や立浪監督を責められない部分もあるのです。
とはいえ、まだ未知数ですからね。
外国人選手はハズレの可能性もあります。
大卒ルーキーで期待の大砲の鵜飼選手も昨年は機会を与えられましたが、今年はわかりません。
ドラフト1位のブライト選手も来期は正念場でしょう。
つまり、アキーノ選手以外は横一線で競争となるでしょうから、細川選手、キャンプではアピールしてほしいですね。