住友林業の坪単価

そういえば、先日の3連休くらいから梅とか花桃とか、咲き始めましたね。

犬の散歩がてら、いろんな地域の行楽地へ遠出したりして、楽しい季節がやってきました。

その一方で楽しくないのはお金の話。苦笑

今回は、坪単価の話です。

 

それにしても家っていうのは、こだわれば際限なくなってしまうものでして。

とはいえ、それほどこだわっている自覚がないのも確かでして。。。

難しいものです。。。

 

住友林業は本体工事と提案工事そして、きこりん税

ところで2軒目の家の積水ハウスと、

今回の住友林業では、積算上で少々「違い」があります。

 

積水ハウスは「オプション工事」という項目がありません

もちろん、床材やバスルームなど、標準でオススメされる住宅設備はあります。

ですが、「床材は無垢材にする」とか、「バスルームはバックマリオンドアにする」とかしても、

積算上は追加工事とかオプション工事というような扱いにはなりません。

すべて、並列に積算書に並んで本体工事価格を構成しています。

一方で、住友林業の場合は、標準以外の住宅設備を採用すると、

すべて「提案工事」という項目でまとめられます。

しかも、提案工事には通称「きこりん税」と呼ばれる、

なんとなんと、12%のすごい掛け率の諸経費が加算されますので、

積水ハウスと比べると、少々納得のいかない金額になります。

 

つまり住友林業では、本体工事と提案工事(きこりん税)の2つを合わせたものが

「本体工事価格」ってことになるのです。

しかも、本体工事は内訳がブラックボックスというところも、

「住林の積算は納得がいかない」と言われている所以です・・・。汗

 

積算比較は総額で見ないと見誤る

ちなみに、住友林業は提案工事(オプション工事)に「きこりん税」がかかるからといって、

「やっぱり住林は高いなあ」と決めつけるのは早計で、

比較するなら必ず「総額」で比べる必要があります

1つの項目だけで、どっちのハウスメーカーが高いか安いかを比べても、

正しい判断はできないと思うのです。

 

例えば、同じメーカのタイル張りの床が住友林業で30万円したとして、

積水ハウスは10万円ので安い!と思うのはまだ早くて、

もしかしたら積水ハウスは木工事とか別の数百万くらいかかる部分で、

こっそり20万円を値引いているかもしれません。

(もちろん、そんなことないと思いますが、本当のところは謎です)

 

つまり、そもそもウン千万という莫大な金額のうちの30万円ですから、

見積書の大項目の金額を相互に調整できてしまうので、

項目単品だけを見ると安くみせかけることができるって意味です。

なので、比較するなら総合計で判断しなければなりません。

 

とくに、ブログなどネット上の評判では「住林さんは値引き額が大きい」って、

ちょくちょく書かれてますよね。

それって、どこで調整しているの?

って話ですからね、要注意です。苦笑

 

まあ、ウチの値引き額は営業さんから「口外禁止」って言われているのでブログには書けませんが、

でも、そういった値引きですとか、キャンペーン等を考慮した総額で比較しないと、

どっちのハウスメーカーが高いのか安いのかの判断はできないと思うのです。

 

住友林業の坪単価

前にもブログで書いたんですが、住友林業の坪単価をネットで調べると、

ほんと、人によって(ブログによって)様々です。

 

同じメーカーなのに、どうしてこんなに差が出るものかと、

かなりの不公平感を感じるのが常です。

 

当時「この差って、なんでかな?」と思って、

ネット上で内訳まで公開している人の情報をいろいろと調べてみたんです。

そしたら、人によっては、外構とかも坪単価に入れているんですよね。。。苦笑

おいおい、外構を混ぜちゃったら坪単価が全然変わるし、

それ坪単価って言わないだろうと。

 

その計算で行くと、ウチの場合、積水ハウスさんも、

住林さんも坪単価100万円を、はるかに超えます。

 

いや、そうでなくても超えますよ、もちろん。

全体価格 - 土地価格 - 外構価格 = 建物価格

で、単純に計算すれば、どちらも100万円を越えます。

とはいえ、なんとかして正確に比較ができないか。

そこで、なるべく本体価格だけを比較してみようと思いました。

 

ソーラとか、付帯工事とかを省きつつ、

あと住林の場合は照明が本体価格と別れているのですが、これは逆に加算しつつ、

とにかくいろいろ工夫して、同じような条件になるように自分なりの坪単価計算をしてみました。

 

そうしましたら、積水ハウスの本体の坪単価は、ざっくりと、、

82 万円/坪

住友林業の坪単価は、これもざっくりとですが、、、

90 万円/坪

という結果が出ました。

 

でも住林の場合は、造作や複雑な間取りなどで積水ハウスの時よりも、

かなりの数のオプション工事(提案工事)を追加してますから高くなるのは当然。

では、仮に、オプション工事(提案工事)をすべて取り去ったらいくらになるか。

なんと、これも概算ではありますが

80 万円/坪

提案工事がないと、ここまで変わるんだなあと。。。

 

※注 上記、個別条件など除外するため一部は推測での計算も含まれます。

なので新築検討中の方は、必ずハウスメーカーで正しい積算を出してもらってくださいね!

 

しょぼりんの坪単価? 笑

そういえば、あくまでネット上の話ですが、

提案工事が少ない家を「しょぼりん」と呼ぶそうです。

でも、ウチみたいに家に強いこだわりのある人は提案工事が増えるし、

そうでない人の場合は自動的に提案工事は減るわけでして、

しょぼりんなどと小馬鹿にされる筋合いはないはず。

 

極端な話、提案工事なんかなくても、素晴らしい「住友林業の家」が建つわけです。

そうか、「しょぼりん」なんていうネーミングは、

きっと住林社員のネット工作だな!?笑

ちなみに先ほど、住林のオプション無し坪単価で「坪単価 80万円」という数字が出たんですが、

これを「しょぼりん坪単価」と考えることっもできると思います。

 

ついでなので、そこにガス工事とかの付帯工事を追加して最低限の装備だけで、

実際に家を建ててみた場合の坪単価を計算してみました。

とくにこれと言った提案工事も無し、外構も無し、

平均的な値引きアリ、冷暖房とか最低限の快適性を備えた場合を想定。

そしたら、85万円/坪 となりました。(諸費用は別です)

 

としますと、仮に土地は既に所有していて、ウチみたいに家に変なコダワリのない人の場合。

外構や提案工事のほぼ無いシンプルな30坪~35坪の家を住林で建てようと思ったら、

3000万円くらいあれば余裕で建てられる計算になりました。

 

※注 上記、個別条件など除外するため一部は推測での計算も含まれます。

なので新築検討中の方は、必ずハウスメーカーで正しい積算を出してもらってくださいね!

 

大手ハウスメーカーの坪単価

ちなみに、この住林の最低限の装備の家で建てた坪単価の85万という数字は、

だいたい世の中で言われている住林の坪単価と同じくらいみたいです。

偶然とはいえ、我ながら、いい線ついていたかなと思いますね。笑

 

とすると、同じように世の中でよく見かけるハウスメーカの坪単価は、

だいたい標準的な30坪から35坪くらいの二階建てで、

かつオプションはほとんどないの坪単価なのかもしれませんね。

 

ちなみに感覚値ですが、大手ハウスメーカーだけで見れば、

スウェーデンハウス、三井ホーム、住友林業、積水ハウス、大和ハウス、パナホーム、セキスイハイム

は大差なく、だいたい坪単価80万前後で同じラインにいるような気がします。

ただし、大成建設ハウジングと、ヘーベルハウスについては、

少し坪単価が上がり90万前後という印象がありますね。

 

あと、同じ積水ハウスでもシャーウッドではなくて、

イズロイエなどダインコンクリートを使う商品の場合は、

坪単価が上がると思われます。

なので、ネット情報はやっぱり目安として見た方がいいですね。

 

平屋から二階建て、構造と広さで変わる坪単価

さて、話を我が家の提案工事(オプション工事)に戻しましょう。

当初、平屋プランの時の提案工事は、ザックリと600万円くらいでした。

外構の積算が4桁万円を超えていたので、

若干マヒしていたのかもしれませんが、

「そんなもんなのかなあ」と思っていました。

 

といいますか、そもそも、他人と比べることができませんので、

高いのか安いのかわからないのです。。。

しかし、二階建てプランにしたことで、ざっくりとですが、3分の2くらいには減りました。

なんでこんなに差が出るんだろうと思ったんですが、タイルをやめたのが大きいようです。

 

あと、二階建ての間取りでは、フィットしない提案工事というのもありまして。

例えば、小上がりの和室は、二階建てバージョンでは、間取りとフィットしないんですよね。。。

それらフィットしない提案工事をカットして、合計すると、なんとか400万円くらいになったのです。

 

あと、本体価格も平屋よりも二階建ての方が坪単価が減りますからね。

坪単価があてにならないと言われたり、一律に比較できないのは、

家の構造によって坪単価が変わるという理由もあります。

 

当然、平屋よりも二階建ての方が坪単価は上がります。

二階建ては上下階で屋根材は1つで、お金も50%ずつ折半ですが、

平屋の場合は1階だけで屋根材が1つ必要ですから、そりゃ割高ですよね

 

あと、家の延べ床面積によっても坪単価は変わります。

書くまでもないですが、10坪の家と30坪の家では、

当然10坪の家の坪単価の方が高くなります。

 

なぜなら、お風呂やキッチンなどの水回り部分は一般に坪単価が上がります。

狭くても広くても水回りは必要ですから、

坪単価の高い水回りの割合が多い小さな家の方が、

平均すると坪単価が上がるのです。

 

こうやって考えると、世の中の坪単価がいよいよ信用できなくなってきますね。

僕のブログも含めて、個人ベースで報告されている坪単価は、なおのことですね。

個別条件を勘案して見なければなりません。

 

なので先ほど、大手メーカーのざっくりとした坪単価表を上に挙げましたが、

あれくらいのざっくりした感じで見て頂ければ間違いないかなと思います。

 

ちなみに、我が家の場合は平屋から二階プランにしたのですが、

最終的に延床面積を5坪ほど増やしたことで、

坪単価の差額マイナス分を食いつぶしてしまい、

本体価格が平屋プランを上回ってしまいました。

「二階建てでコストダウン計画」は本末転倒でした・・・。

 

しかし、提案工事と、4桁万円の外構工事を3桁まで減らしたことで、

なんとかバランスがとれたかなという感じであります。苦笑

ほんと、理想の家づくりは頭が痛いですね。。。

Twitterでフォローしよう