かれこれ半年以上前の話になるでしょうか。
妻のA3が暴走車に後ろから突っ込まれまして。。。汗
ある意味で、「もらい事故」と思っていたわけなんですが、どうも相手方が文句を言っている!?
しかし、ドライブレコーダーを積んでてよかったです、これで「100:0」が証明できる。
そう思っていたんですが、いやいや、なかなかスンナリとはいかないようです。
今日は、そんな話です。
目次
ドライブレコーダーが初めて役に立った
ドライブレコーダーを積み始めたのはいつだったでしょうか。
我が家はかなり昔から付けております。
でも、今回が初めてですね、ドライブレコーダーが役に立ったのは。
以前に、TTをドアパンチされた時は、せっかくドラレコ積んでたのに、角度が悪くて映ってませんでしたけどね。苦笑
まあ、今は昔よりも視野も広く解像度も上がってますし、性能にもよるんですけど。
とはいえ、なかなか役に立つことって、年に1回あるかないかだと思います。。。
だったらドラレコも安いモノではないですし、「やめておこうかな…。」って気持ちもわかります。
が、「もしもの時」は来ないとは限りませんから、やっぱり必要な投資だと思います。
今回のようなことがあると、「ドラレコがあってよかったなあ」と心から思います。
いったい、どんな事故だったのか?
というわけで、ドラレコを見ますと、こんな事故だったのです。
場所は片側一車線の細い道。
中央の線はオレンジ色の車線で、つまり「はみ出し禁止」です。(追い越し禁止の場合もある)
さらに、そこは小学校の校門がある通りで「スクールゾーン」でもあります。
下記、図にしましたが「青」が妻の車で、「赤」が相手側の車です。
ドライブレコーダーを見ると、曲がった瞬間に車が後ろからバッと現れて激突する瞬間がクッキリと映っていました。
これはもう明白で、ごまかしようがありませんよね。
相手も、いわゆる「走り屋」のような車に乗ってましたし。。。
明らかに相手側が100%悪いと動画を見て思いました。
こういうのを「もらい事故」と呼ぶんだろうなと・・・。
第三者から見れば、どっちが悪いかわからない
しかし、例え自分たちのような被害者側が「もらい事故」だと思っていても、相手が責任を擦り付けてくる場合もあります。
最悪のケース、それは警察だったり保険会社かもしれません。
というのも、お互いの証言だけだと、何が真実かなかなか判別しにくいものです。。
うそだって言えますからね。。
そのような場合、何が重要になるかというと「証拠」です。
証拠がないと、第三者から見て、誰が悪いかわからないのです。
とはいえ、今回の場合、警察としては誰がどう悪いかというのは状況証拠だけで把握できていたようです。
こんな細い道で、オレンジの線の車線を、前方に右折車がいるのにもかかわらず後ろから追い抜くなんて、明らかに乱暴な運転だということくらい常識的に誰でもわかります。
警察も相手側に「明らかに自分が悪いって認識はあるよね?」って問いただしてたみたいです。
とはいえ、妻も幸いなことにケガがなく、「人身事故」扱いにならなかったので、警察の役割はそこまで。
道路交通法違反も現行犯でなければ取り締まれませんから、相手側は無罪放免です。
「ウソでしょっ!?」て思うかもしれませんが、これが現実です。。。
人身事故になれば「業務上過失傷害」とか、そういう話になってくるのでしょうけどね。
というわけで、残るは民事、つまり、損害賠償請求となり保険屋さんの出番なのです。
判例がすべての裁判の世界
さて、相手側が悪いと思っている自分としては、まずは相手側の保険屋さんに連絡します。
そしたら、なんか態度の悪い慇懃無礼なお姉さんが出てきて、さらにムカムカ!
「テレオペみたいな人ではなく、わかる人と話がしたい」と伝えると上司が出てきました。
やっとまともな話ができるようになったと思い、こちらの主張を伝えます。
まず、ガリガリと傷の入ったホイールの修理、ボディ部分の擦り傷の補修をして頂きたいと。(写真は事故の前の写真です。)
そしてさらに相手側の車の修理費用など、1円たりとも払いたくありません。
ここ重要です。
なので「100:0」で対応してくださいと伝えたのです。
ドライブレコーダーもあるし、動画を見れば一目瞭然だと伝えます。
でも、保険屋さんは「90:0」をすすめてきます。
普通ならこれで万々歳らしいです。
しかし、残り10%の非が、動画のどこにあるのか?
そこが納得いかないのです。
そしたら、保険会社から「交通事故判定人」(みたいな人?)を自宅や現場に派遣して調査しますとのこと。
そして、原則として、動いている車同士の事故で「100:0」はあり得ないのですと付け加えます。
いやいや、くどいようですが、動画を見たらどっちが悪いかわかるじゃん、と思うんですが、そういうことではないそうな。。。
過去の判例で、動いている車同士の事故は、どれだけ一方的に相手が悪くても「100:0」は無いらしいなのです。
僕も法学部の学生でしたから、裁判が判例第一主義だというのは知ってます。
判例重視の現実はもう常識と言ってもいいです。苦笑
なので、判例がそうであれば、これはもう仕方ないのかなあと、ちょっと「あきらめ」モード。。。
相手に1円たりとも払いたくないという気持ち
とはいえ、ここであきらめたら、妻の名誉に関わります。
自分も最初に妻の電話を受けた時は、妻が悪いのか相手が悪いのかわかりませんでした。
でも、ドライブレコーダーを見る限り、あきらかに相手が悪いですからねえ。
この状況で、相手側の車の修理費用を、たとえ1割でも負担しなければならないって、絶対におかしいです。
しかも、こちらの修理費用は幸いなことに大したことなかったんですが、相手側の修理費用がウチの5倍以上・・・。苦笑
相手の車は、いわゆる「走り屋」が好むレジェンド的な車種で低年式ゆえに部品の在庫も少なく高価とのことで費用がかさんだらしいのです。
いやいや、んなもん知るか! バカにするな! という話です。
そんなものに1円たりとも払うわけにはいかないです。
最高に腹が立ったので、これはもうとことん争ってやろうと思いました。
ただ、幸いなことに、ウチの保険には「弁護士特約」が付いており、弁護士費用は無料とのことで、それを使わせてもらうことにしたのです。
「80:0」「90:0」という片側賠償という方法もある
それから長い月日が経ちました。
別にウチとしては、車が完全に壊れたわけでもないですし、車には普通に乗れます。
時間がかかっても良いと思っていました。
ポイントは、相手側の非が認められて、相手の暴走行為に加担するような「1割負担」を回避できればOKなのです。
となると、もう「100:0」しかありませんからね。
やっぱり、弁護士さんにも「100:0」を主張し続けるよう依頼をしました。
ただ、相手側なのか保険屋さんなのかわかりませんが、なかなか折れないそうです。
実は以前に保険屋さんから「95:5」を打診されていたのですが、それも拒否していましたからね。苦笑
例え、5%でも相手に払うのだけは嫌です。
何が嫌だって感情的に嫌ですよね。
そんなあるとき弁護士さんから、こんな提案が来まして、「80:0」なら保険屋さんがOKらしいですよと。
なんですか、その「80:0」とは?と弁護士さんに聞きますと、一言で言うと、こういうものらしいです。
ウチの過失は「0」なので、相手側に賠償しなくて良い、と。
おぉ、素晴らしい! そんな方法があったんですね!もっと早く教えてくださいよ!と思いました。
仮に保険会社が、一番最初に「90:0」または「80:0」を進めてきたら、一発OKするでしょうね。
こういうのを専門用語で「片側賠償」と呼ぶようです。
保険屋さんも支払いたくないんだなと思った・・・苦笑
結局、結論としては、「80:0」で一件落着となりました。
でも、うちの分の修理費用はどうするの?って思いますよね。
これは残念ながら2割の自己負担です。
8割分は相手の保険会社が負担しますから、2割負担となるのです。
ここの部分の感情の持って行き方は、「ちょっと壁に擦っちゃった」って思うしかないなと。。。苦笑
でも、なんで「90:0」でなくて、「80:0」なのかって思ったんですよね。
「90:0」なら、ウチは1割負担になります。
ですので、「おいおい、『90:0』だろ!」って、再び交渉することもできたんですが、しませんでした。
なぜなら、「80:0」だと、相手方も2割負担なんですよねー。
ウチが交渉して「90:0」にしてもらったら、相手も1割負担が減って「トク」しちゃうのです!
だったら敢えて「80:0」のままでいいやと思ったのです。
うちは、80でも90でも、さほど痛くないくらいの金額だった理由もありますね。
それに保険会社も自分たちの支払額を減らしたいという思いもあるんだろうなと。
保険会社はウチと相手側の修理費用の両方を持つわけです。
それが10%カットできたワケですから、まあ「こっちが保険屋さんに協力してやったぞ」って上から目線で思うことにしました。
そして、90と80の差額10%について、うちの10%より相手方の10%の方が金額がデカイですから、その分だけ反省してねって思うことにしました。
結局、こういう問題って「感情の持って行き方」だなぁと思いましたね。。。
ドライブレコーダーは後ろにも付けるべし!
思うに、ドライブレコーダーは色んな場所に付ければ付けるほどいいです。
今回思ったのは、後ろにも付けておけばよかったなと。
相手側の保険会社が主張してきたのは、運転手の右折の際の確認不足です。
後ろから車が来ているのに、確認せずに右折したので過失があるんじゃないか?って言ってきたんです。
「あれだけ事故の証拠動画を見ておいて、そんなこと言いだすなんて、こいつらカスだな」と正直思いましたが、でも、それが客観的な意見なんですよね。
しかし、妻は後ろの確認をしたと言っているのですが、その証拠がないのです。。。
なぜなら、ドラレコは運転手は映せませんし、あくまで前方しか動画を残せないからです。
あぁ、昔乗ってた(シトロエン)C4ピカソのように前後に付けておくべきだったと・・・。
でも、よくよく考えると、相手側にも証拠が一つもないのです。
相手側はドライブレコーダーすら付けてなかったですからね。
相手の言う「右折の確認不足」とはいえ、右折確認してから相手が急に追い越しを猛ダッシュでかけてきた場合は、こちらが確認したあとに相手が突っ込んできたことになります。
つまり、後ろを確認して曲がり始めた後に、相手が急に突っ込んできたことが証明できれば良かったのです。
でも、そこを映した動画が無いのです。。。
もちろん、相手も証拠がないから証明できないんですけど、ここは主張する側が証拠を出さないといけませんからね。
なので、ドラレコは絶対に前後に付けることをオススメします。
A3もTTも、追加で後ろにも付けようか現在考え中です。
ちょっと消費電力=バッテリーが気になりますけどね。