車の電源で使える家電

台風15号の被害がいまだに一部の地域では残っています。

いや、車で走るとあちこちの屋根がブルーシートで覆われてます。

一部の地域というよりも、これはもう千葉県全域です。

 

我が家も台風で停電をしましたので、

その間、A3の車内で涼んだり、

ノートパソコンやスマホを充電したりしてました。

でも、車内電源を使うのも限界があるなあと思ったので、

それについて書いてみようと思います。

 

車載用インバーターで車の電源からコンセントが使える

ところで車の中で家庭用のコンセントを使うことができることを知ってますか?

知らない人のために、念のためご紹介します。

 

車載用インバーターというものがありまして、

これを使うことでコンセントが使えるようになるのです。

これはオートバックスやイエローハットなどのカー用品店で売ってます

安いものなら2000円くらいから、出力の大きいものは1万円を超えるものなどがあります。

 

上の写真のインバーターは、確か300Wで4000円弱くらいのものです。

仕組みは簡単で、車の12V電源ソケットに、

アタッチメントを差し込むだけです。

ちなみにインバーターにはコンセントが2つ付いており、

それぞれ150Wとなっています。(USBも付いてます)

ちなみに最近の車はシガーソケットではないみたいですね。

単純に12V電源の取り出し口となっています。

また、車の前と後部座席の2か所ほど、

12Vの電源取り出し口が付いているようです。

一部の車種では、トランクルームにも付いている場合がありますね。

 

掃除機で車の電源ヒューズを飛ばす・・・

ちなみに先日の台風15号で停電した時は、

主にノートパソコンを充電するのに使いました。

それに暑かったですから、車にいれば涼しいです。

結局、車でモバイルの電波が入るところまで移動して仕事してましたね。

 

今回の用途は、主にノートパソコンでしたが、

300Wあればある程度の家電は利用できるかと思います。

でも、さすがに掃除機や炊飯器は無理なので気を付けてくださいね。

あれは20年くらい前でしたでしょうか?

まだ日産キューブ&スズキエスクードに乗っている時、

ちょいちょい日本一周(半周)一人旅に行ったんですが、

インバータ大活躍でしたね。

 

でも、ある時、車内を掃除しようと思って、

掃除機をつないだんですよ。

そしたらピュン!と何かがはねたような音がしたんですが、

同時にインバーターのファンが止まりまして・・・。

インバータのヒューズが飛んじゃったんですよね。。。

充電式でない普通の掃除機ってかなり電力を使いますからね。

それを知らずに普通に使おうとしちゃったのです。。。

 

意外に使える電力量が小さいアウディA3

でも、いろいろと調べると、どうも電気自動車(EV)とか、

プラグインハイブリッド(PHV)車以外の普通の車は、

いくらインバーターを使っても、携帯とかノートPCとか、

小さな家電しか使えないようです。

 

「出力の大きな、1000Wとかのインバーターを買えばいいんじゃないの?」

と思うでしょうけど、車自体がそこまでの電力に対応できないのです。

例えば、僕のアウディA3のMAXの電力は、たったの120Wなのです。

 

 

簡単な計算式を示すと、

電源ソケット12V × 10A = 120W

ということになります。

この120Wが、アウディA3で使える電力なのです。

ちなみにQ2も同じです。

(排気量の大きい車なら、もっと多いかも)

 

怖くて試せませんが、恐らく、

120wを超えると車自体のヒューズが飛びます

 

インバーターのヒューズが飛ぶならまだしも、

車のヒューズが飛んだら怖いです。

自分でヒューズボックスをあけて、

ヒューズ交換する知識があればOKですが、

僕は無理です。(できたとしても自信がない。苦笑)

ディーラー直行です。

いや走らせるのも怖い…。苦笑

 

アイドリングでもバッテリーはあがる

また、許容範囲内で使うから大丈夫だろうと思っても、

やっぱり注意は必要です。

バッテリーが上がってしまう危険性もあります。

 

当たり前ですが、エンジンを停止して電源を使おうと思ったら危険です。

せめてエンジンをかけてアイドリング状態にしておかないと、

簡単にバッテリーが上がってしまいます。

ご存知かと思いますが、車はエンジンをかけると、

自動的にバッテリーに充電する機能(オルタネータ)があるので、

必ずエンジンはかけておく必要があります。

でも、たとえアイドリングしていても、

その時間が長ければ長いほど、バッテリー上りのリスクは上がります。

なので、長時間アイドリングした後は、そのままエンジンを切らずに、

1時間くらい実際に車を走らせると良いらしいです。

なぜならエンジンの回転数を上げると充電量も増えるからです。

 

よく長時間の渋滞中にバッテリーが上がったという事例を耳にすると思いますが、

まさに、アイドリングによる充電量が使用量を下回ってしまった事例です。

 

車の電源で使える家電と使えない家電

とはいえ、150Wとか300Wとか言っても、

なかなか直感的・感覚的にわかりづらいですよね。

というわけで、車でも使えそうな、

小さな電化製品などの電力を一覧にしてみました。

 

携帯電話・スマホの充電・・・5~15W

ノートPC・・・20~50W

デスクトップPC・・・50~150W

LEDスポットライト照明・・・5~10W

充電式の携帯テレビ・・・20Wくらい

32型TV・・・60Wくらい

充電式の掃除機の充電・・・10Wくらい

扇風機・・・30~50W

 

多分ダメなのは、エアコン、冷蔵庫、赤外線ヒーター。

電子レンジ、炊飯器、ドライヤー、などの温熱系の家電。

あと、掃除機などのパワフルな家電も厳しいでしょうね。

ちなみに、なんとなく大丈夫そうな石油ファンヒーターは、

起動時に300Wとか必要な場合があるので怖いです。

ヒューズが切れる面倒を考えると、試したくもないですな。。。苦笑

 

それでも使いたい場合は自己責任で、

または、使う前にメーカーのホームページに行って、

消費電力(瞬間最大電力)などをチェックしてから使うようにしましょう。

 

車載用インバータを買う時の注意

あと最後に書き忘れましたが、

インバータを買う時に、12Vと24Vと2種類ありますので注意しましょう。

以前、知らずに24Vを買いそうになりました。。。

24Vというのはトラックとかの大型車用みたいです。

普通車はたいてい12Vなので、

間違って買わないように注意しましょう。

 

 

あと、正弦波と矩形波という電気の波形も、

インバーターによって異なるそうでして、

正弦波タイプの方が一般の家電製品と波形が合うのでオススメなのですが、多分、高いです。

でも、パッケージにどんな家電が使えるかの目安が書いてあるので、

それに従っておけば正弦波とか矩形波とか考えなくても大丈夫な気もします。

以上、参考になれば幸いです!

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