１年くらい昔のはなしです。
テレビでミラブルの新バージョンのＣＭを見まして。
そうです、不敵な笑みを浮かべた女性が口に向かってシャワーを放水する異様なCMです。
最初に見た時は吹き出しましたけどね。
いや、笑うでしょ、こんなCM。笑
油性マジックがシャワーだけで落ちるってCMも衝撃的でしたけど、その上を行ってます。
でも、実際に歯医者さんに行くと水流で歯の汚れを洗い流す機械ってあるんですよね。
パナソニックのドルツとかもそうなんですけど、家電量販店にも売ってますよね。
今までミラブルのシャワーヘッドというと、単に美容器具とだけ思ってました。
まあ、美容器具など自分には不要ですからね。
興味ありませんでした。
でも、歯については割と気にしているので、ちょっと興味を惹かれたのです。
そこで、ウルトラファインバブルについても調べてみると、その仕組み的にもこれは面白そうだなと。
さらに、節水効果もあるということで、半ば衝動的に我が家にもミラブルのシャワーヘッドを導入したのでした。
今日は、ウルトラファインバブルとは何か、そして本当に節水＆美肌効果はあるのか？という話です。
目次
ウルトラファインバブルとはなにか
ところで、ウルトラファインバブルとはなにものでしょうか？
なぜ、それがシャワーから出ると人は幸せになれるのか？笑
ていうか、本当にそんなものが科学的に存在するのでしょうか？
まさか、恋人ができるネックレスとか、そういう類じゃないですよね？ 笑
頭がよくなる電磁波が出るとか、疑似科学的なものじゃないですよね？ 笑
ちょっと怪しいなと思ったので調べてみました。
そもそも、ウルトラファインバブルとは、ファインバブルの一種とのこと。
ちゃんと科学的？というか工業規格的に定義されているようです。
じゃあ、ファインバブルとはなにか？
小さな気泡（泡）のことみたいです。
そして、ファインバブルには、マイクロバブルとウルトラファインバブルの2種類があるということなのです。
どちらも１ｍｍに満たない小さな気泡で、ウルトラファインバブルはマイクロバブルのさらに100分の1の小ささです。
シャワーヘッドの中で気泡を高速で回転させて細かくし、マイクロバブルとウルトラファインバブルを発生させます。
マイクロバブルは時間がたつと消えてしまうのですが、超極小のウルトラファインバブルは水の中に残ります。
それをシャワーヘッドから噴出するという仕組みのようです。
界面活性効果が油汚れを落とす
ちなみにウルトラファインバブルとは、直径1μm未満の泡のことを指します。
1μmとは、１mmの千分の１ですから目で見えないほどのバブル（気泡）ということになります。
では、そのような小さな気泡がシャワーから出て、何のメリットがあるのか？
その一番大きなものが界面活性効果です。
つまり、界面活性効果により表面張力が減少するので、細かい隙間（毛穴とか）に水が入っていきやすくなるのです。
これは、界面活性剤の効果と同じですね。
界面活性剤というのは洗剤に含まれている汚れを落とす物質で有名です。
つまり、ウルトラファインバブルを含んだ水は、それ自体が洗剤のような効果を持つということなのです。
油性マジックが落ちるというのは、そういった理由だったんですねー。
ということは、洗濯機なんかもウルトラファインバブルを使えば効果的じゃないかな？
と思ったら、すでにそんな商品は東芝が出しているようです。
あの東芝がウルトラファインバブルを売りにして製品を出している。
ということは、ウルトラファインバブルは疑似科学ではなさそうです。笑
植物や魚の成長に良いらしい
まだまだ調べると出てきます。
なんとウルトラファインバブルは植物の成長にも効果があるらしいのです。
というのも、ウルトラファインバブルは水の中ではマイナスの電荷を帯びます。
その結果、プラスの電荷を帯びたカリウムなどの栄養素を吸着し、栄養素と一緒に植物に吸収されます。
そのため、成長が促進されるというのです。
また、魚の養殖でも、ウルトラファインバブルを使うことで成長が促されるというのです。
なぜなら、水の中に酸素をたくさん含ませることができるからです。
これだけいろいろと研究結果が出ているのでしたら、ウルトラファインバブルはウソじゃなさそうですね。
ミラブルとリファはどっちがオススメ？
というわけで、ウルトラファインバブルのシャワーヘッドを買いましょう。
と思ったら、調べると色んな種類があるみたいです。
とくに、二大メーカーがしのぎを削り合っているようです。
その二大メーカーとはミラブル（株式会社サイエンス）とリファ（株式会社MTG）です。
それぞれのメーカーが出しているシャワーヘッドの価格は以下の通りです。
価格からすると、ミラブルが断然高いですね。
ミラブル・プラス・・・￥40,900 → 塩素除去有り、バブルサイズ：0.13μm
ミラブル・ゼロ・・・￥44,900 → 塩素除去有り、バブルサイズ：0.13μm、口腔モードあり
リファ・ファインバブルワン・・・￥18,480
リファ・ファインバブル・S・・・￥24,000~￥30,000
リファ・ファインバブル・ピュア・・・￥30,000 → 塩素除去有り、バブルサイズ：0.15μm
どれにしようか迷ってしまいますが、やっぱりCMで見た、歯を洗う「口腔モード」があるミラブルゼロが一歩リードです。
これに興味を持ってほしいなと思ったほどですから。
とはいえ、本来の用途である美肌効果も重要です。
僕はあまり重視してませんが、妻も使いますからね。
その際に重要なのは２つあって、１つは塩素除去機能です。
やっぱり顔に直接あてますから、塩素分は除去した方が肌に優しいに決まってます。
となると、候補に残るのはミラブルプラス、ミラブルゼロ、リファファインバブルピュアの3つになります。
２つめは、もっとも肝心なウルトラファインバブルの質です。
質というのは、つまり微細さといったほうが適当でしょうか。
この3つの中でウルトラファインバブルのサイズが最も小さいのはミラブルの2つになります。
となりますと、やっぱり最初の目論見通りミラブルを購入することになりそうです。
ちなみに、リファのシャワーヘッドは「シルキーバス」という機能がついてます。
なにかというと、シャワーヘッドを浴槽につけておくと、おふろの湯がシルキーに白濁し、かつファインバブル化するというものです。
これ、けっこう面白そうですよね。
でも、イマイチ効果の程が疑わしいのと、その程度なら入浴剤で足りるなあと思ったので、やっぱり今回は見送りとなりました。
ミラブルゼロを使ってみた感想
さて、ミラブルに決めましたが、ミラブルにはゼロとプラスと機種が2種類あります。
どっちがいいのでしょう。
って、そりゃ「歯」のCMを見て「いいな」って思ったんですからミラブルゼロですよね。
でも、使ってみた感想ですが、なんとも微妙でしたね。
これはもう、正直に言いましょう。
ミラブルゼロ、微妙です。
もしかして、ミラブルプラスで良かったんじゃないか感がほんの少しあります。
モヤモヤっとした感じです。
ミラブルゼロの不満な点
というのも、使い心地があまり良くないからです。
とくに、シャワーとしての使い心地ですね。
つまり、シャワーとしての基本性能がイマイチなのです。
まず最初に、水の量が少ない感じがします。
そんなの、節水を売りにしたシャワーヘッドであれば当然なのですけどね。苦笑
さらに、シャワーの噴射角度が狭くて、水が放射状に広がらないのです。
同じ太さで真っすぐ噴射するんです。
こんな感じ。
体感として直径３~４センチくらいの円状でシャワーが体に当たります。
今までのシャワーヘッドだったら体から離せば話すほど湯の当たる円の直径が大きくなりますよね。
だから、広い範囲を流せるのですが、ミラブルゼロだと範囲が狭いので非常に時間がかかります。
不満といえばこれだけなのですが、これがけっこうストレスなのです。
で、もうちょっと不満を言ってもいいですか？苦笑
持つところが角ばっていて、非常に持ちにくいです。
形状が角ばっていて複雑なのでシャワーヘッドの隙間や谷の部分に水垢がつきます。
それと、重いです。
重くて持ちにくいとなると、あまり長時間使いたくなくなってくるんですよね。
シャワーとしての使い心地は、正直なところ不合格ですね……。苦笑
それもあって、ミラブルプラスの方が良かったんじゃないかと買ってから思ったのです。
ミラブルゼロとミラブルプラスの差
ところで当初ミラブルゼロとミラブルプラスの差といえば、「口腔モード」だけかと思っていました。
ミラブルゼロで利用できる水流をまとめると以下の通りです。
口腔（スプラッシュ）モード・・・直径5ミリくらいのストレート水流
リングモード・・・直径３~４センチくらいのストレート水流
ミストモード・・・霧状
以下がミラブルプラスで利用できるシャワー水流。
ストレートモード・・・比較的末広がりなストレート水流
ミストモード・・・霧状
ミラブルプラスは、このストレートモードが一般的なシャワーの水流に近いようなのです。
つまり、ストレスを感じにくいと予想されるのです。
しかも、持つところも丸くて、さらに重さがミラブルゼロの２分の1以下で非常に軽いです。
このへんを考慮すると、口腔モードが不要な人なら、絶対にミラブルプラスの方がいいと思います。
こちらがミラブルゼロの口腔（スプラッシュ）モード。
ちなみに口腔モードを使うと歯がツルツルになりますが、ソニッケアでもツルツルになるので、電動歯ブラシを使っている人だと感動は薄いかも。
でも、ダブルでの併用効果は大きいと思います。
ただし、やっぱりミラブルプラスよりも、ミラブルゼロのほうが機能面が強力なんですよね。
例えば、ゼロの方がウルトラファインバブルの量が多いです。
その差は1.5倍ですから、かなり大きな差です。
また、ミラブルゼロの方はミスト、スプラッシュ（口腔）、リングの全ての水流モードでウルトラファインバブルが出ます。
でも、ミラブルプラスの方はミストモードでしかウルトラファインバブルは出せません。
なんと、ストレートモードではマイクロバブルしか出ないのです。
マイクロバブルというのは最初に説明しましたが、ウルトラファインバブルよりも大きな気泡で消滅しやすく、その分だけ美肌効果は落ちます。
それを考えると、やっぱりプラスよりもゼロだなあと思ってしまいます。
ミラブルゼロに、もう一個モードがあるといいんですけどね。
通常シャワーモードみたいなのがあれば、およそ問題は解決するのになあ。
敢えて不満を残し次回バージョンを買わせる作戦だろうか。苦笑
美肌効果（洗浄・保湿・保温）はどうなのか？
じゃあ、ミラブルゼロを購入して失敗だったかというと、そうでもないです。
それは、洗浄効果は確実に認められたからです。
とくに洗顔では、かなり汚れが落ちてる感じがします。
というのも、初めて使った時、顔の油分が取れて、ていうか取れすぎて顔が突っ張ってる感じがしたからです。
興味津々で長い時間ミストを顔に当て過ぎたという原因もあるかもしれませんけどね。
こちらがミストモードですが、細かすぎて見えないですね。苦笑
ただ、使ううちに徐々に突っ張らなくなって、今はもう慣れてきたのか突っ張り感はゼロです。
最初は何だったんだというくらい肌が突っ張ることはありません。苦笑
ちなみに、顔をごしごしをこすって洗ってるわけではありません。
いつも顔などテキトーにささっと１~2分程度しか洗ってません。
使用しているのも洗顔フォームのような強力な洗剤でなく、純粋な１００％石鹸です。
それで、ここまでの状態になるということは洗浄効果が高いんだなあって思いましたね。
ただ、保湿効果や保温効果があるというのは体感的にはよくわかりませんね。
ウルトラファインバブルを含んだ水は界面活性効果で毛穴まで入り込むことから保湿効果が高い理屈はわかります。
でも、余程敏感な人じゃないと気がつかないんじゃないのって思いました。
きっと顕微鏡とかで見れば毛穴の状態が良いんだろうとは思うんですが……。
もともと自分は、肌がガサガサではないですし寒がりでもないので、どうでもいいかなってところです。笑
コピー品に注意！
というわけで、我が家のミラブルゼロの評価は、洗浄（美肌）効果は非常に高いけど、純粋にシャワーとしての使い勝手は不合格。
シャワーとしての使い勝手を求めるなら、最初からついてるTOTOのシャワーヘッドの方が良かったです。
まあ、買って損したとは言いませんが、これから買う人は、ミストだけを求めるならミラブルプラスの方がいいんじゃないかと思いました。
その一方で、口腔モード重視の人と、ウルトラファインバブルをガンガン浴びたい人は、ミラブルゼロがオススメですね。
オススメとは言え、少々高いですけどね。
見た目、激しく安いっぽいのに。笑
ちなみに、ネットで調べるとやたら安いんですよね。
僕はほぼ定価で買いましたから、それと比べると理解不能な値段です。
もしかしたら、コピー品が出回ってるかもしれませんね。
そう思ったら、確かにミラブルもリファも「正規品などと偽って、コピー品を売っているお店もあるから注意！」みたいな警告を自社WEBサイトに出してました。
最近のコピー品ってかなり精巧なので、ホント注意です。
異様に安かったり、怪しいなと思ったら正規代理店で買いましょう。
僕は最初ネットで買おうとしましたが、怖かったので素直にヤマダ電機で買いました。
そのときは、たまたまキャンペーンをやっていて5000円引きだったんですよね。
というわけで、みなさまのご参考になれば幸いです。
