ネットで皆さんのブログや掲示板等を拝見していると、打ち合わせの際に不満を持っている人、かなりムカついている感じの人。
中には、もう契約破棄して、そのハウスメーカーでの家づくりをやめちゃったという人もいます。
せっかくの楽しいはずのマイホーム計画が、違約金を払ってでもやめたいとか、何があったんでしょうか?と思っちゃいますよね。
マイホームの夢も何もかもが台無しになってしまうくらいの不満ってどんなものでしょうか。
自分もちょうど今、「今回の家を建てるという選択は本当に正しかったんだろうか?」と、ちょっと迷いが出てきたので、ブログを書いてみました。
目次
1軒目と2軒目(積水ハウス)の時は?
まずは自分の場合をお話しします。
以前にも書きましたが、最初の1軒目の家づくりの時に、そういうことがあったかと言うと、ほとんどなかったです。
ほぼすべてが不動産屋さん(大工さん)に「お任せ」でしたから、不満に思うことがなかったんですよね。
この時を振り返ると、奇跡だなと思いますが、でも、本当なんですよね~。
一転して、2軒目は、家のレベルに対する要求もぐんと上がり、さらに、積水ハウスということで金額も高いとなれば、不満要素がたくさん出てきます。
ですので、覚えている限り2回くらいは契約破棄を考えました。
とくに契約当初の際は、いろんなハウスメーカーから選び抜いた直後ですから、やっぱりあっちの方が良かったかな?とか思いがちですよね。
それに打ち合わせの初期の段階では、まだペナルティも少ないですからね。
その時は、同じ鉄骨メーカーとしてコスパの良い「サンヨーホームズ」さんが気になっており、契約破棄しようかなと真剣に考えた記憶があります。
でも、打ち合わせが進むにつれて、膨大な時間が無駄になること、金銭的なペナルティも大きいことから、契約破棄のハードルは高くなるんですよね。
それに、積水ハウスの場合は、営業さんが若くて熱心なタイプの人で、「何とかウチでお願いします」というアピールがとても強かったのです。
そして、どこよりも親身に考えてくれるって言う一生懸命さが伝わってくるんです。
なので、契約を破棄しようと考えても営業さんの顔が思い浮かんで、「もうちょっと営業さんの頑張りを見てみよう」ってなったのも事実です。
どうして、積水ハウスのときは不満が多かったかと言うと、振り返れば、土地選びを失敗したからだろうと思っています。
土地の広さの制約が大きかったので、間取りや外観が本当になかなか決まらなかったんです。
となると、毎回苦労して間取りを考えてくれる設計さんと、やむなく、ぶつかるようになりますよね。
さすがにケンカにはなりませんが、すごく頭にきたことは何度かあります。
住林の時もそうなんですが、設計さんって営業さんと違って、あまり言葉を慎重に選ばないんですよね。
悪気が有るのか無いのか、グサッとくることをけっこう言うんです。苦笑
そのうち、打ち合わせのたびにストレスがたまり、「また何か嫌味を言われるんじゃないか。」と、打ち合わせの日が憂鬱になった時さえあります。
でも、それだけ大変だったこともあり、完成した時は、うれしかったですけどね。
3軒目(住友林業)の時は?
実は今の段階で積水ハウスと同じく、契約破棄したいと思った回数が2回ほどあります。
ところで、そもそも住友林業を選んだ理由ですが、必ずしも「住友林業の家」を気に入って決めたわけではないんです。
以前にも書きましたが、営業さんの提案が他社さんと比較してダントツで良かったのです。
営業さんの「提案力」で決めたのです。
とくに、ウチのような新築で3軒目を建てるとなるといろいろと制約や、金銭的な問題なども出てきます。
土地は見つかるのか、今の家をどう処分するのか、何をどう建てたら満足なのか、とか。
やっぱり家にかぎらず、大きな買い物は営業さんの「力量・引き出し(選択肢)」も、モノを言うと思うんです。
営業さんの比較の話はまた別の機会に書くとして、そういった理由なので、家そのものが良いか?ハウスメーカーとしてどうか?というところは、これから見極めていくという感じだったのです。
もちろん今の段階では、打ち合わせの丁寧さ、ビッグフレームのすごさもあり、住林の家でよかったなと思っています。
では、なぜに、それでも2回ほどやめようかなと思ったのか。
その具体的な「やめたい」と思った話の前に、どういう時に「こんなハウスメーカーは嫌だ!」って思うかなとパターン別に考えてみました。
1.連絡がない、レスが遅すぎるパターン
「このハウスメーカー(営業さん)はダメだなあ…。」って思うのが、返事がない、またはレスが恐ろしく遅い時です。
以前にも書きましたが、連絡すると言って連絡をくれなかったり、すっぽかされたりすると、もうやる気が失せます。苦笑
人によると思いますが、たまらずにこちらから連絡する人もいると思います。
でも思うに、そういう営業さんは、これからも同じことをすると思いますし、自分が後で再び不快な思いをするだけだと思うんですよね。
なので、こちらから連絡せずにそのままフェードアウトしたほうが、お互いのためだと思います。
でも、どうしてもそのハウスメーカーでやりたい時は、担当を変えてくれと言うと思います。
ただ、そこまでするのって面倒だし、その後の印象も悪くなりそうですし、いやですよね。
レスの早い遅いは繁忙状況もありますから、いちがいに言えないのですが、遅いにも限度がありますし、遅くなるなら電話でフォローするとか必要ですよね。
そういうフォローがないと、自分本位の営業さんなんだろうなと思っちゃいますよね。
設計さんならともかく、営業さんってのは、「顧客対応が命」の仕事ですから、その辺はできて当たり前だと思うんですよね。
2.突然の「不意打ち」パターン(1回目の「やめたい」)
住林さんの場合は、ほかのハウスメーカーと異なり、最初に5万円を支払わなければ次に進めません。
これって、ちょっと、顧客に不安を与えますよね。
よっぽど、会社としてお金に渋いのか、とか、後で嫌になっちゃう人が多いんだろうか、とか勘ぐっちゃいますよね。
「後から嫌になる」、ということは、契約後に突然なにか暴露されたり要求されたりすることが多いのかな、とも思いました。
実際、自分の場合も契約破棄しようかなと思ったのは、そういう時でした。
住宅ローンとかお金の話は、また別の機会でしようと思いますが、ウチの場合は新築3軒目ですから、そもそも金銭的な負担が大きいです。
それに自分の場合は自営業者ですから、手元の現金は極力残すというのは鉄則です。
そういう話を最初に営業さんに伝えたら、配慮しますと言っていただきましたので、そこまでよかったんですが。
そんな状況で、住林本社から封書が来て、「いついつまでに〇万円を振り込んでね」と突然に来た時は、ムカッとしましたね。
毎週打ち合わせに行っているんだから、その際に「期日と金額」くらい事前に知らせてくださいと、軽い感じで伝えましたが、内心、とても頭に来たのを覚えています。
実は、この時点で、初めて契約破棄しようかなと、ちょっと思いました。苦笑
やっぱりお金の問題って大切なので、そこだけはキッチリやってほしいというのが本音です。
3.相場を知らないパターン
実は、住林で家を建てるコスト・・・一般的な相場というものがいまだに明確にわかっていません。
その相場を知らないと、出てきた積算が本当に妥当なものなのかがわかりません。
結果として、打ち合わせが進むにつれ、コスト増が気になり、どんどん不満が蓄積されていきます。
自分の場合は、積水ハウスのときの積算書があるので、それと比べることができましたから、まだ良かったのかもしれません。
住林さんから出てきた最初の見積もりも、正直言って、積水ハウスより高くて、「これは、あり得ない」と思ったんです。
同じ30坪の家で、しかも積水ハウスは割高な3階建てです。
平屋も割高だと言いますが、3階建てとは比較にならないと思っていましたから、今回は安くなると思っていたんです。
でも、後日冷静に考えて、家の仕様など内容的にはとても満足ですし、それを考えると同じくらいの金額になるのは、妥当なんだなと思えるようになってきました。
それに積水ハウスの木造(シャーウッド)とライバル関係になるわけですから、会社の戦略的にも単価は合わせておきたいだろうな、とも思ったんです。
そう考えると、家の価格に納得感が出てきて、不満に思うことが減ってきたんです。
外構も、まさに、けた外れの積算で、しかもセンスも自分と合わないのにこの値段、ということに怒りさえ覚えたんですが、明細を分析してみると、意外と高くないことが分かったんです。
とくに他社さんの積算を見た時に、おおよその相場がわかり、金額への不満がかなりやわらいだのです。
やっぱり、相場は大切だなと思ったんです。
4.失言パターン
それは、ちょっと言ってはいけないよねってフレーズってありますよね。
前にも書きましたが、そういう失言って、設計さんと打ち合わせをしていると、けっこうあったりするんです。
マイホームではないですが、某自動車メーカーで初のEV車が出たころに試乗にいったときの話を例に出します。
そのメーカーでは、まさにEVが出たばかりで、とてもお値段も高価です。
その際に、燃費とか、ガソリン車との比較を、その時にたまたま対応してくれた営業さんに詳しく聞いたときの一言。
「調べておきますが、まだEVは出たばかりで、そもそもEVを欲しいというお客様は、燃費よりも、物珍しさだけで買っちゃう人が多いのが現状なんですよね。」
え、それって、「ガタガタ言わずに、買えや。」という意味ですか。(苦笑)
でもそれは、自分の燃費に対する知識の不足を棚に上げて、ちょっと乱暴な理論じゃないの?って思っちゃったんです。
で、これと同じことが住林の「全館空調」の時にもあって、その時に、「全館空調と『エアコン+床暖』を比較してコスパはどっちがいいですか?」と聞いたんですが、こう言われたんです。
「全館空調を付ける人って、そういう細かい比較をせずに、最初から付けるって決めてる人ばかりなんですよね。。。」
これを言われて、ちょっと、やる気をなくしました。
ああ、そうですか、どうせ自分は細かいですよ、、、と。。。
つまり、「面倒くさい質問するな」って言いたいのかなと思っちゃいますよね。
でも、やっぱりあれこれ質問って気兼ねなくしたいじゃないですか。
なにより納得してから進めたいですよね。
でも設計さんは自分より年上ですし、営業さんは同い年、ちょっと年齢的に気軽に言いにくいこってありますよね。
ただ、前回の積水ハウスの時は若い営業さんだったから、あれもこれも、なんでもかんでも、すごく言いやすかったんです。
という話を思い切って設計さんにしたら、「何でも言っていただいて結構ですよ、でも、その代わり私もその何倍にしてお返ししますので。」って言うんですよ!?
隣にいた妻もそれを言われて、「どういう意味だろう?」と思ったそうです。
でも設計さんは、なんとなくトークの人というよりも、エンジニア肌の人ってのがだんだんわかってきたので「言い方を間違ったんだろう」と思ったんですが、この言葉遣いに最初はちょっと戸惑ったんですよね。。。
5.暴言パターン(2回目の「やめたい」)
失言と暴言の違いは、知ってて敢えて言うかどうかにあります。
言ってはいけない言葉をやむを得ずいう必要がある場合、それでも、たとえ「失礼ながら」と最初に付け加えたとしても、失礼なものは失礼ですし、客に言ってはいけないセリフってあると思うんです。
つい先日、住林のスタッフさんではない関係者からそれを言われたんです。
関係者と言ってもそうそうたくさんいないですから、なんとなく誰かは想像つくと思いますが、いちおう、伏せます。苦笑
もちろん、積水ハウスの時も同じような立場の関係者がいたのですが、まあ、地域では評判の、とてもに仕事のできる人だったんです。
今回も、そこそこの肩書だから大丈夫かと思いきや、ちょっと常識のない人でした。
でも、その関係者は住林の営業さんとも密接に連携している人ですから、おそらく担当営業さんも同じことを内心で思っているんだろうなと感じたんです。
実際、営業さんと、その関係者さんは毎回同じようなことを言うんです。
何を言われたか気になると思いますが、これは、上に書いたように自分の中で許容できておらず、しかも、なりひどい内容なので、ちょっとブログには書けません。
でも簡単に言うと、マイホームに対する自分のこだわりを全否定する、さらに言えば、「あなたのレベルでは住林の家は分不相応ですよ」、と言っているのも同然でした。
妻にもその話をしたら、「そんな(酷い)ことを言われて、家を建てたいと思う?」と逆に聞かれて、うん、その通りかもしれない、と思ったのでした。
以前にもありましたが、そんな人を優秀だと紹介する住林さんも、どうかなと思うんです。
自分の場合、自宅が職場ですから、家にいる時間が相当長いです。
都会型3階建てが自分には全く合わないスタイルだったということを感じて以来、最高の仕事環境とプライベート環境を再構築したいという思いがありました。
でも、それは自分の思いだけでなく、ハウスメーカーやその周辺の関係者全員の協力が必要になってきます。
自分一人だけでは、なしえないことなんですよね。
でもこの暴言が、いろいろと考える良い機会になったことは、感謝しています。
長丁場で嫌なところも見えてくる
表面的な付き合いって、ある意味で、幸せかもしれないんですよ。
感情と感情がぶつかることもなく、お互い、ある程度の距離感を持って接するので、ある意味で長続きする関係になる可能性もあるんです。
でも、新築マイホームの打ち合わせって長丁場ですよね。
今回もすでに半年が過ぎています。
とすれば、いろいろとお互いの性格とかもわかってくるようになります。
学校や会社で、あいつは「おとなしい」からって、ナメてくるような人が出てくるのもこれくらいの時期からです。
おたがい気を許して、「これくらいなら言ってもいいだろう」と思ってしまう時期でもあります。
でも、相手も気を許してくれるだろうってのは自分だけの思い込みであって、実はまだ壁は高く、相手は嫌な気持ちになっていたりすることもありますよね。
こういうことを前提にして思うに、世の中の新築ブログで、「ムカついたー」という記事をたびたび見かけるのは、ごく自然で普通な事なんだなと思います。
わずか、2,3人という少人数の関係者と、これだけの長い間、個室で打ち合わせをするわけですから、ぶつかり合いがないのが、おかしいのかもしれません。
なんだか険悪だなとか、もめちゃったとか、あるかもしれませんが、それが普通でよくあることだと考えると、少し、気が楽になるのかもしれません。