5月でしょうか、京成バラ園に行きましてバラの新苗を購入。
以前のブログでもちょこっと触れましたが、
香りの強いバラをメインに仕入れてきました。
だんだんと庭に花を植えるスペースも減ってきたのですが、
芝生を一部削ったりしてバラの新苗を植えたのです。
プラムパーフェクト、フューチャーパヒューム、イントゥリーグ、
プリンセスヴェールなど5つの新苗です。(ミミエデンという大苗も1つだけ購入)
新苗で株は小さいのですが「つぼみ」が付いていたので、
1週間くらいの間に花も少しだけ楽しめました。
と、ここまでは良かったんですが、本格的な梅雨が始まる6月後半、
悲劇が起こったのです。。。
長い梅雨と強風で葉っぱがなくなる
まず、これも以前のブログで少しだけ触れましたが、
今年の梅雨は異常な強風のせいで新苗が折れてしまったのです。
こちら、紫の綺麗な花の咲く、プラムパーフェクトです。
すぐに上の写真のように無理やりくっつけて、
ガムテと割り箸でぐるぐる巻きにして固定しました。
以前やったように復活してくれることを祈って。。。
でも今回は接ぎ木の元の部分から外れるように折れたので、
残念ながら枯れてしまいました。。。
が、、、それだけではありません。
今年の梅雨は風が強いだけでなく、異常な長雨でしたよね。
7月もほとんどが雨か曇りで、太陽がほとんど出てきませんでした。
そのためか黒星病が蔓延してしまったのです。
こちらは、6月の後半くらいまでは元気だったプリンセスアイコさん。
2番花でしょうか春より小さめの花が咲き乱れています。
それが7月後半あたりではこの通り。
葉が落ちてスカスカです。
新しい葉っぱも続いてますが、
落ちる葉っぱの方がペースが速いのです。
隣に植えたプリンセスチチブさんもこのとおり・・・。
しかも強風も重なり、去年から植えてあるバラたちも、
そして新苗も、9~10割の葉が落ちました。
買ったばかりなのに枯れてしまうのかと、
かなり残念な思い「やっちまった感」がしましたね。。。苦笑
黒星病は本当に厄介な病気らしい
最初は強風のせいで葉っぱが飛んだと思いまして、
風を止める儀式でも始めるしかないなと思ったのですが(笑)、
でも、よくよく調べてみると、
強風も葉が落ちた原因の一つですが、一番の原因は黒星病だなと。
黒星病って、バラを育てる時の最大の難関なのです。
ちなみに黒星病とは、
これに感染すると葉っぱに黒い斑点が付いて、
みるみる枯れて葉が落ちてしまうという怖い病気です。
下の写真の葉っぱの黒いシミのような点が黒星病です。
黒星病の原因、つまり病原菌はカビです。
よく見るとカビっぽいでしょ?
はい、まさにカビなのです。。。
カビだけに梅雨のジメジメした時期に一番よく発生し、
逆に夏の暑い日には発生しないのです。
今年は長梅雨でしたから、
カビにとっては最高の環境だったわけです。
黒星病対策は素人には厳しいような気がする・・・
そのため、黒星病対策としては、
軒下や雨の当たらないところに隔離するのが最善の方法らしいです。
でも、我が家のように地植えにしていたら、そんなことはできません。。。
そのため、普段から黒星病にかからないように注意をしなければなりません。
もちろん我が家も予防のためのスプレーを京成バラ園で買って散布しました。
が、、、散布の仕方やタイミング、ペースが悪かったのか、
それでも黒星病は発生しちゃいましたけどね。。。
あと、黒星病は周辺の葉っぱや、他のバラにも伝染するそうです。
そのため、黒星病が発生したら、
すぐさま感染した葉っぱを切り取って処分しなければなりません。
そして残った葉っぱを薬剤で除菌するのです。
って、そこまでやってませんけどね。。。
さらに、落ちた葉っぱからもカビ菌が伝染するので、
落ち葉もまめに処分しなければなりません。
うん、まあ、、落ち葉掃除もマメにはやってませんね。。。汗
正直なところ、そこまで手がかかると、かなり嫌気がさします。
面倒すぎて「バラはもういいよ」って気分になっちゃうので、
結局のところ我が家の黒星病対策は、
たま~に市販の薬剤をスプレーするだけですね。。。
結果、あまり効果はないかなってところです。。。
かといってスミチオンとかの農薬をビンで買って来て、
薄めてポンプ式の本格的な散布機で散布するとか、
プロみたいなことはちょっと無理だなあと・・・。
それをやる時間と心の余裕があればいいんだけどね。苦笑
ほんと、黒星病は唯一にして最大の悩みですねえ・・・。
なぜか葉っぱが落ちないバラ
ところがですね、ふと気が付いたことがあります。
いくつかのバラを見ますと、葉っぱに黒星病がほとんどないのです。
当然のことながら葉っぱも落ちていません。
例えば、1年目に新苗で植えたピンクノックアウトです。
わずか1年なのに、ものすごく成長してます。
4つ並べて新苗を植えたのですが生垣のようにワサワサです。
それはやはり、梅雨時でも黒星病で葉が落ちることなく、
順調に株を大きくしていったからなのです。
思えば、ピンクノックアウトを購入する際に、
京成バラ園の店長さんにアドバイスをもらうことができたのですが、
その際に「育てやすい品種」ということでオススメして頂いたバラなのです。
とくにピンクノックアウトのように、
葉っぱの枚数が少ないものは育てやすい品種が多いとおっしゃってました。
まさにアドバイスの通り病気にかかることもなく、
プリンセスアイコさんとプリンセスチチブさんの2品種が、
黒星病の蔓延と強風で葉っぱが9割以上なくなっても、
このピンクノックアウトはビクともせずに、
順調に大きくなり春からずっと花を咲かせているのです。
ところで、もう1品種だけ黒星病にもならず、
今年の梅雨の強風にも負けず株を大きくしているバラがあります。
それは今年の春に植えたばかりの新苗の「フューチャーパフューム」です。
これも京成バラ園で購入したのですが、
とくに店員さんにアドバイスをもらったわけではなく、
ポップに「香りが強い」と書かれていたので購入しただけです。
それが思いがけず常に丈夫で綺麗な葉っぱと、
株の成長具合も新苗中でダントツ。
さらに、花びらの枚数も多くボリュームがありますし、
それでいて香りも良いし、黒星病もなく病気に強い。
何も言うことなしの満点です。
そこで、ネットで調べてみましたら、
肥料で有名なハイポネックスさんのサイトに、
このように書かれていました。
ドイツ・コルデス社育種で日本独自選抜品種。2019年春に発表。NHK Eテレ『趣味の園芸』のナレーターや、バラのイベントの司会者として活躍する吹田明日香さんに、コルデス社日本代理店の京成バラ園芸から捧げられました。吹田さんは、自宅でもバラを育てている、バラを愛して止まないロザリアンの一人でもあります。花はミディアムピンクの中大輪。半剣弁~ロゼット咲き。高さ0.8~1.0mの半横張り性の株に、まっすぐ上に伸びた茎の上に上を向いて花を咲かせます。従来からの「バラらしいバラ」です。この品種の大きな特長は、強い香りと高い耐病性の両立。バラ育種上、「香り」と「耐病性」の両立はとても難しいことで、香りが強いと樹の性質が弱くなりがちです。‘フューチャー パフューム’は強い香りと丈夫な葉の両者を、バランス良く実現しています。まず香りは上品で印象的なダマスクベースの強く甘い香り。またとても高い葉の耐病性を実現。コルデスのバラの葉の耐病性の高さは、世界中の誰もが認めるところですが、‘フューチャー パフューム’は、秋の日本のバラの専門家の集まりで、「今年のコルデスのバラの中でもっとも耐病性が高い品種」と評価されています。
なるほど、2019年に出た品種の中で、
もっとも耐病性が高いという評価だったのですねえ。
どうりで元気なはずです。
納得しました。
病気に強いバラを探すしかない!
そこで思ったんですが、僕のような素人は、
香りや見た目だけでバラを選ぶのではなく、
大前提として耐病性の高い品種の中から選ぶべきだなあと。
つまりバラってそもそも育てるのが難しい花なんですよね。
これだけ黒星病で葉が落ちて困る・悩むってことは、
かなり難しい部類の花だと思います。
でも、品種によって難易度は異なるって、
改めて自分的な大発見だなあと。
とくに耐病性の高い品種のバラを選べば、
普通のホームセンタとかで売ってる花と同じくらいの難易度になるわけですから、
選ばない選択はないです。
上に挙げた2つのバラは、葉の落ちたバラたちと比べると、
誰が見ても明らかなくらい葉っぱが綺麗です。
もちろん、水と肥料はちゃんとあげてますけども、
それは他の庭の花にも同じことをしています。
つまり、この2品種は普通の花と同じ難易度ということですね。
難易度が低いのに、香りも強くて、
見た目もゴージャスなフューチャーパヒュームみたいなバラもあるのであれば、
断然そっちを選んだほうがいいかなって思いますね。
もちろん、これら2品種以外の我が家のバラも、
例えば、今年に大苗で購入したミミエデンですが、
スカスカ状態から夏(8月)になったらみるみる復活してます。
この復活劇を見ると、バラって強いなあって思います。
なので、必ずしも耐病性が強くなくても、
枯らすところまではいかないかなと思います。
(水と肥料さえきちんと与えればね。)
とはいえども、、、梅雨時に黒星病が発生して、
葉が落ちて残念な姿になるのは辛いので、
次からは耐病性の高い品種を買おうかなと思います。。。
秋もまた黒星病が出ますしね。
というわけで、バラがすぐに黒星病になって、
いつも葉っぱがなくてスカスカで、
「バラって難しいから苦手だな」って人は、
この作戦でいってみるのはいかがでしょうか?
ご参考になれば幸いです!