藤城清治さん展覧会 ~ 初めて影絵作品を購入した話

そういえば以前に藤城清治さんの作品展に行ったのですが、

その時の話を書いてないことを思い出しました。

 

え、藤城清治さんを知らない?苦笑

 

今日は、とある理由で藤城清治さんの作品展に行って、

影絵作品を購入した話です。

 

藤城清治さんとは?

ご存じない方の為に、

藤城清治さんについて、もう少し詳しく紹介しますと、

藤城清治さんは影絵作家です。

 

多分、作品をみれば「あーっ!」と、

見覚えのある人もいるのではないかと思います。

これは、先日行った作品展での展示作品です。

なんと、撮影もSNSもOKです。

ちなみに藤城先生は大正生まれでして、

昭和20年代から影絵作品を発表し続けていらっしゃいます。

 

もともとは東京テアトルという映画配給会社で、

パンフ等の制作をされていた美術スタッフさんだったそうですが、

数年ほどお勤めのあとフリーになって現在に至ります。

 

たまにテレビでも藤城先生の特集が組まれたりします。

その際に「ケロヨンの生みの親」ってフレーズが出てくるのですが、

もはや僕の世代だとケロヨンって知らないんですよね…。苦笑

まあ、キャラづくりも得意だったってことです。

 

というわけで2019年当時で95歳というご高齢ですが、

展覧会やサイン会、握手会なども各地でされていたり、

とても元気に精力的に活動されてらっしゃいます。

 

新築したら藤城清治さんの作品を飾ろう

あれは2014年ごろ、積水ハウスの家を建築中の時でしたでしょうか。

百貨店(そごう)に買い物に行ったときに、

偶然、藤城清治さんの作品に出合いました。

 

実は、藤城先生の作品はテレビとかで見たことはあるけど、

「売っている」とは思ってなかったのです。

へー、買えるんだーと思ったのです。

 

さらに実物を見たら、その場で釘付けになりまして…、

作品の醸し出す「微笑ましさ」「やさしさ」に感動してしまったのです。

当時、「家が完成したら飾りたいね。」

などと妻と話していたのを思い出します。

でも結局、積水ハウスの時は追加費用(かつ現金持ち出し)がかさんで、

「今回は予算的にあきらめよう」ってことになっちゃいましたけどね。。。

 

というのも、その作品の価格が30万円くらいしたんです。

これはかなりの勇気が必要です。苦笑

 

またしても藤城作品「お預け」

時は過ぎまして。

2017年に住林さんで再び家を建てることになりました。

最初に藤城先生の作品に出合った時には、

まったく想定していなかった4軒目の家です。

さあ、ついに藤城アートの世界に足を踏み入れるのか?

 

と思いきや、住林の家に引っ越してから最初に飾ったアートは、

床の間の「いかにも」な掛け軸でした。苦笑

今ならここまで「和」にしなくても、

額のアート作品を飾っても良かったかなと思いますが、

でも、こういう昔ながらの和の床の間を、

一度やってみたかったんですよねー。笑

 

ちなみに、この掛け軸も「そごう」で買ったんですけど、

アートって言ったら百貨店が一番手っ取り早いかも。苦笑

 

偶然が重なった藤城清治影絵展

昨年、2019年の夏前くらいでしょうか。

藤城清治さんの那須にある美術館に行きたいなと思いまして。

 

那須高原 藤城清治美術館

 

でも那須はちょっと遠いなあ、近くに何かないかと調べると

藤城清治さんの作品展(影絵展)が都内で開催されるみたいで、

「おぉ、これはいい」と思って、とりあえず予定を組みました。

 

そしたらですね、コロリさんの具合が悪くなって、

天国へ旅立ってしまったのです。

その時のお話は以前に書いた通りです。

その後、火葬などを終えて少し暗い気持ちになっている時に、

ちょうど、このタイミングで藤城清治先生の作品展に行く予定があったことを思い出しました。

 

その時に、

「なにかコロスケの思い出になるような作品を飾るのはどうか?」

と思いついたのです!

当初、作品展に行くのは決めてましたが買うつもりはなかったです。

でも、「こういう思い出の残し方も素敵だな」と思ったのでした。

偶然だけど、良いアイデアだなと。

 

初めて藤城先生の作品展へいく

というわけで、妻と都内まで出かけました。

銀座の教文館という書店ですが、

定期的に藤城先生の作品展をやってるみたい。

こちら、その時のポスターです。

購入する前にメインの作品展を見ました。

おや、タヌコでしょうか。笑

藤城先生の作品は絵本としても出版されているようです。

これはセロ弾きのゴーシュですね。

「癒される」の一言です。

他にもいろいろと展示されていましたが、

これらは影絵なのでバックライトで光っている実物を見た方が素敵です。

なので、ぜひ実際に見に行ってみてくださいね!

 

版画作品の流通の仕組み

さて、作品展のあとは緊張の購入作品選びです。

が、「選ぶ」といっても上述の、

何年か前にそごうで見た作品を買おうと思ってました。

 

でも、探してもないのです。。。

そりゃそうです、ギャラリー会場にはたくさんある作品のうちの一部や、

最近の作品しか展示されていませんからね。

でも、おかしいです。

会場に置いてあった、その他の作品カタログの本にも載ってないのです。

そこで、アートの接客担当の人に聞いたら、

「もしかしたら売れちゃったかもしれないです。」

とのこと。。。

 

でも藤城先生の影絵作品はリトグラフ(ジクレー)シルクスクリーンという方法で、

版画のように作られてるみたいなので、

大量生産可能じゃないの?って質問しましたら、

100とか500部などと刷る部数を決めているらしいのです。

なるほど、そういう流通の仕組みになっているんですねえ。。。

では、あきらめましょう、勉強になりました。。。

 

アートは直感的にこれと思ったものが良い

正直なところ、アート作品の買い方とか知りませんし、

事前に藤城先生の作品に何があり価値がどうとか調べたわけではありません。

またしても僕のいつもの思い付きによる行動です。苦笑

 

元ZOZO社長の前澤氏のように、

アートを投機的・戦略的に買うとかもまったく考えてません。

今回も、ただ百貨店で見て素敵だったから買うという、

ただそれだけの理由です。

 

でも、その当時に「良い」と思った作品がなくて、

逆に良かったかもしれません。

 

というのも、ギャラリーに入ってすぐに、

「あ、これ、コロスケっぽい!」

という作品がすぐに見つかったからです。

妻も「確かに見れば見るほどコロスケだ」と言ってました。笑

 

やっぱり、アートは直感で決めるのが良いかなって思いました。

なーんて。。。笑

 

藤城清治先生の握手会&サイン会

というわけで、その作品を持って購入手続きをします。

でも作品は持ち帰るわけではなくて、

後日に宅配便で配送とのことでした。

 

そしてその後、藤城先生との握手会、サイン会です。

当時95歳とは思えない元気さでした。笑

ちなみに、購入予定の作品って額に入れるんですが、

その額の裏面にサインを書いてくれました。

こびとの絵まで書いていただきました。

これは嬉しいですね。

いや、涙が出そうになるくらい嬉しかったです。笑

そして、これを機に「またマンガ描こう」って思いました。

自作の柴犬マンガをまとめました

※ ていうか、もともと2019年の新年の目標の1つとして、

「マンガを描く」って決めてたんですが、

夏までずっとサボっていただけなのですけどね。。。

 

作品が届くが飾る場所がない…

後日、待ちに待った作品が届きました。

こちらですー!

作品名は「セロとこびと」です。

ちなみに、作品写真の右下は藤城先生のサインで、

左下は作品番号ですね。

450部あるうちの86番目ということです。

 

なぜ、これを選んだか。

いろいろと過去のエピソードやコロスケの性格を考えると、

なぜか見れば見るほどコロスケを表しているのがこの作品だったのです。

少し切ない雰囲気ですが、これがピッタリなのです。

(って、身内しかわからないでしょうけどね。)

 

さて、どこに飾ろうかと思ったんですが、

うちはワンフロア寄りの間取りなので壁が少ないんですよね。

 

でも犬たちのゲージを配置しているあたり、

階段寄りのリビングの壁に飾ることにしました。

お客さんとかにも見てもらうなら玄関に飾るのでしょうけどね。

でも今回はプライベートな思い出の作品ですし、

その意味で階段の近くなら、

登る時と降りる時に必ず目にする場所なので、

いい場所だったかなって思ってます。

 

ちなみに我が家の階段には他にも、

こんなものが飾ってあったりします。

額の中身は絵画じゃなくてタオル(てぬぐい)です。

あまりにもかわいかったので額に入れて飾ってみました。

 

もしかしたら壁の少ない我が家では、

階段がアートギャラリーになっていくかもしれません。笑

でも新築するならアートを飾る場所も、

最初から設計しておいた方がよかったですよねー。

ピクチャーレールを取り付けるとかね。

まあ、今さらですが・・・。苦笑

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