先週はとても疲労感たっぷりの1週間でした。
体重を測ったらガクンと痩せてましたんで、
復旧してからは少し多めに食事をしております。。。
さて、先日ネットを検索してましたら、
「千葉県民に対する自己責任論」という、
くだらない情報(2chかな?)が上の方に出てきまして、
「備えが足りない」とか書かれていたのですが、
あまりにバカバカしくて、さっと読み飛ばしたんですが、
でも、一部そう思ってる人が存在するんだなと思ったら、
少し冷静に考えてみようと思ったのでした。
あ、その前に、今回の台風が、いかに恐ろしかったか、
記録として残しておきます。
目次
台風前日の様子
今回の台風15号は、当初はまったくのノーマークでした。
40年も生きていれば、何度か台風の直撃に会ったことはありますから、
正直なところ高を括ってました。
台風になると、庭や家の外に置いてあるモノは飛んだり倒れたりしますが、
その程度の被害は想定の範囲内でした。
なので、基本的には油断しており、
9月8日の日曜日の昼は庭に置いてあるものを少し片付けた程度でした。
でも、「これは、ヤバイ」と思ったのは夜です。
21時ごろのテレビのニュースで、
「かなりの強風が吹き荒れる」というフレーズが耳に入り、
「コンパクト台風」じゃないの?と思いつつ、
急遽、夜に雨の中、テラスのシェードを外しました。
僕の体調がおかしいのか、その日の夕方から変な胸騒ぎが急にするようになって、
妻にも注意するよう伝えて、夜になってバタバタとしたのです。
その他、バルコニーの物干し竿を外したり、
玄関前の植木鉢なども退避させたりしました。
これだけやっておけば、とりあえず乗り切れるだろうと思ってました。
でも、それが甘かったのです。
台風が通過する時の恐怖は史上最恐だった
台風は深夜0時くらいになると、かなりの強風となりました。
風はますます強くなり、深夜2時くらいになると、
風の強さと建物の揺れで、もうまったく眠れる状況ではなくなりました。
ちょうどその時、9日の深夜2時くらいに停電が発生したと思います。
急に家の中が暑くなって、さらに眠れません・・・。
しかも、驚くことに風が、どんどん強くなります。
それは家の揺れと風の音でわかります。
「まだ、強くなるのか?うそでしょ?」と。。。
その時に、変にガタついているバルコニーのテラスドアをみたら、
ドアの下の隙間から雨水が噴出していました…。
マジかと・・・。汗
さらに、24時間換気の換気口から、
なにやら白いカスみたいなものもパラパラと落ちてきまして、
強風で気流が逆流してるのかなと、かなり不安になりました。。。
しかも、なんだか家の外で、ドカ!とか、グシャ!とか、ザザザ!とか、ゴオォォン!とか、
すごく大きな音がしてます。
なにかが飛んだか、落ちたか、壊れたか。。。
正直、台風で初めて「怖い」と思いました。
いや何が怖いって、家が飛ばされるとか、身の危険が生じるからでなく、
庭に置いてあるものが飛んで、よその人や家に当たって、
大ケガや被害を負わせてしまうのではないかという加害者になる恐怖です。
この時、「なぜ昼間に徹底的に庭や物置、玄関周りのモノを整理整頓、
そして退避をしておかなかったんだろう」と、激しく後悔しました。
リアルに朝まで眠れなかったです
強い風は深夜の3時を過ぎても依然として続いています。
「一体いつまで続くんだ」というくらい長かったです。
今がピークかと思っても、どんどん強くなります。
とにかく、モノが飛ぶ恐怖、自分が加害者になる不安で眠れません。
「あの、ザザザと何か大きなモノが動いたような音は何だろう?」
もしかしたら物置が飛んでるんじゃないかと。
そう思ったら外の様子を確認するまで、なおさら眠れません。
でも、窓の外は真っ暗闇だし、しかも暴風雨で何も見えません。
不安で眠れず、ついに朝の5時近くになってしまいました。
少しだけ周りが明るくなってきました。
すると、うっすらと物置が見えまして、めちゃくちゃホッとしました。
物置は飛んでなかった・・・。(土台から少しズレてましたけどね。恐)
そして2階の寝室から1階に降りてテラスを見ると、
なんと、なんにもない・・・。
寄せ植えのプランター、とくにテラコッタの割と重い鉢も、すべて風で飛ばされたのです。
しかも、クリスマスツリー用に昨年植えた、
大きな「もみの木」の植木鉢もテラスから消えていたのです・・・。
これ、相当大きな植木鉢ですよ、持ち上げるのも大変なくらいの。
「うそだろ・・・。」
と思いました。
これはウチだけじゃなく他の家でも尋常じゃない被害が出ていると思いました。
軒天、すべり出し窓が破損
朝、雨が止んだので外に出て家の周りを確認です。
明るくなってもまだ風は強く、
一瞬すごい風が来て玄関ドアが持って行かれそうになります。
気を付けて家の周りを確認します。
先ほどテラスから一掃されていたプランターや大きなモミノキの植木鉢は、
すべて、テラスの下に転げ落ちていたのでした。
決して遠くへ飛んで行ったわけではありませんでした。
その他、いろんなものが飛んでましたが、すべて敷地内に落ちており、
心の底からホッとしました・・・。
次は家です。
すると、さっそく発見しました。。。
軒天がなんとなく浮いてるんですよね。。。
隙間があるというか。。。
このバルコニーの部分は今回の台風の南風を一番受ける部分で、
とくに風を巻き込むので、軒天にすごい圧力がかかったのは容易に想像できます。
だって、閉め切ったテラスドアから雨水が噴き出るくらいの風圧だったのですから。
近くでよく見ると、軒天の留め金が外れて、上にめり込んじゃったような印象です。。。
これ、直るでしょうか。。。
もう一か所は、やはりものすごい風を受けた2階部分の3連窓です。
こちらの窓も、テラスドアと同じく風圧で隙間から水が漏れてきてました。
その風圧は凄まじく、窓をこじ開けるかのごとく勢いでして、
実際、窓が風で浮いた(少し開いた)んですよ。。。
すべり出し窓は風に弱いかもです。
そして結局、窓がきちんと閉まらなくなっちゃったのです。(隙間ができる)
一応、住林のアフターサポートには報告済みです。
しかし、まだ新築ですし、かなりショッキングですね。。。
なぜ千葉県だけ被害が甚大だったか?
ところで今回の台風ですが、なぜこんなに想定以上に酷かったのでしょう?
どうも、台風の目が東京湾を通ったらしいのです。
そのため台風の形が崩れず勢力が維持されたようです。
一般に台風は、上陸して台風の形が崩れると、
急速に勢力が弱まり速度を上げてサーっと過ぎ去ってくれるのですが、
今回は、ちょうど東京湾を台風の目が通ったためバランスが維持され、
台風のスピードも上がらず強風が長い時間続いたのです。
しかも、千葉県は長い時間ずっと台風の東側にありました。
台風の東側というのは台風自身の進む速度と、
元々の風速が合算されて、より風が強くなる位置関係です。
時速30キロ程度で進む台風なら風速8~9mくらいは加算されると思います。
実際、千葉市など各地で史上最高の瞬間風速を記録したようです。
さらに、当初この台風はコンパクトな台風とか言われており、
その言葉の印象から、あまり警戒されてなかったという理由もあると思います。
急遽、日曜日になってテレビで「相当な強風が吹き荒れる」と注意喚起し始めたので、
警戒準備が間に合わなかった人もいるんじゃないかなと思います。
自分もその一人です。
屋根が飛んだり停電・断水は準備できない
しかし、、、、しかしですよ、
屋根が飛んだり、停電や断水なんて準備できませんからね。
住民が準備できるのは食料や水の備蓄くらいです。
なかなか屋根が飛ぶことまで予測して、ブルーシートを準備できる人っていないですよ。
(でも今後は常備しようと思いますけどね。)
その一方で先ほどのネット情報、
千葉県民に対する「自己責任論」などというものが出てきたりするんですが、
ちょっと、レベルが違いますよと。
住民が準備できるレベルを超えてますよ、と思うんです。
もちろん、家の補強だったり、蓄電池の装備や、井戸を掘るなど、
できることもありますが莫大な費用が掛かることですから、
住民の全員ができるわけではありません。
常日頃から準備は必要だなと思いますが、
全ての人ができないような準備は、やはり国や自治体に期待するしかないと思うんですよね。
税金の無駄とか言う人がいるのも予想できますし、気持ちはわかりますが、
それでも断固「自己責任」だ、税金の無駄だという人がいたら、
きっと同じ経験をすれば理解してもらえるのかなって思うので、
それ以上は反論しません。
だって人間って誰だってそういうものです。
自分が経験しないとわからないものです。
自分だって、こんな怖い台風を経験して考えが変わりましたし。。。
きっと今後も台風だけでなく豪雨や大地震が控えていることでしょう。
今まで他人事だった人は、これを機に色々準備をされた方が良いかと思います。
今回の長期にわたる停電がまさにそうでしたが、これからの時代、想定外は度々起こると思います。