平屋プランから二階建てプランに変更を検討中の我が家。
先日の打ち合わせでは総二階プランがブラッシュアップされて、
平屋プランの時の完成度に近づいてきました。
もちろん、設計費は「倍」に膨らみますが(高い…)、
でも、それも良しとしようと思うくらい良くなってきています
それだけに、平屋か総二階かどっちにしようか、
大変悩むことになり、そして、いまもなお迷っています。。。
とくに外壁をどうしようか、予算の都合でシーサンドコートとタイルで迷っております。
今回は、その予算の都合で浮上したシーサンドコートについて、
その特徴、メリットやデメリットなどを再検討してみたいと思います。
目次
シーサンドコートの特徴
一言で言うと、シーサンドコートというのは外壁塗装の一種です。
木造モルタル造の家の外壁に吹き付ける塗料ですね。
多分、住友林業で家を建てないと、
シーサンドコートというワードを耳にすることはないだろうと思います。
なぜ、たかが塗料なのにこんな煌びやかな名前なのでしょうか?
シーサンドとは海の砂の意味ですが、
文字通り、海の砂や貝殻などが混ざっているからなのです。
実際、遠目で見るとキラキラと輝いていて普通の吹付塗料よりも綺麗です。
これは住友林業の三種の神器ともいわれております。
色の種類や吹き付け方法もいろいろバリエーションがありますし、
選択肢としては悪くない印象。
でも、なんとなく僕の中で古臭いイメージがあったのも事実。
タイルと比べるとヒビ割れとかも出そうでしょ。
(ま、それはむしろモルタルの特徴ですけども)
僕にとって実際に採用するまでは、
色々と検討事項の多いのがシーサンドコートなのです。
シーサンドコートとタイル、格好良いのはどっち?
まあ、これは好みの問題です。
もともとタイルが好きなんで、タイル一択だったんですけどね。
でも、見た目については、改めて皆さんのブログでシーサンドコートの家を見てみると、
いやいや、かなり格好いいなと。
近所にも、塗り壁の新築の家があるのですが、
改めて見ると、継ぎ目のない広い壁面って迫力があって格好いいんですよね。
今までタイルしか見てこなかったですから、
あらためて格好良さに気が付いた感じです。
なので、格好良さはクリア!笑
しかし悩むのは色です。
積水ハウスの時にベルバーンを採用したんですが、これも色でかなり悩みました。
あちこちの分譲地に、積水ハウスのベルバーンが張ってある実際の家を遠目に見に行きました。苦笑
ベルバーンってあんまり種類もなく、自分が選んだ茶色も結構目立つのですぐわかるんです。
で、実際に見てみて、これならいいなと思って採用したんですが、やっぱり正解でしたけどね。
でも、シーサンドコートは近所にあまりなくて、
ちょっとまだイメージがわかないですねえ。
シーサンドコートの「白」は汚れが目立つらしい
今回のシーサンドコートも、積水ハウスの家の外壁と同じく茶色か、
または真っ白にしようかと思っています。
シーサンドコートの色は、10種類以上あるんですが、
ほとんどが白やベージュなどの淡い系の色がメインです。
その中の一部に、黒や茶色などのアクセントカラーがあります。
ちなみに、茶色にする場合はアクセントカラー用の色を使うということになります。
でも、本来はアクセント、つまり「指し色」で使うための色なので、
あまり全面に塗るのは推奨されないとのことです。
が、アクセントカラー用でも全体吹付は、
不可能ではないとのことだったので茶色にしようかなと。
ただし、濃い色はムラが出やすいというデメリットがあるようですね。
あと気のせいかシーサンドコートの茶色って若干「赤」っぽいんですよね。
遠目で見ると、あずき色っぽく見えるんです。
パンフとかで見ると、もう少し焦げ茶色かと思ったんですが、
実物はちょっと違うような。。。
なので、実際に茶色を採用した家や、
モデルルームの写真とか見せてほしいなと営業さんに依頼中です。
もしも、茶色が微妙な感じだったら、白にしようかなと。
白はもともと大好きですから、本当は白がいいんです。
当初予定のタイルも白だったのです。
でも、やっぱり営業さん曰く「汚れが目立ちますよ」とのことなんですよね。。。
まあ、汚れたら洗えばいいんじゃないかと思うんですが、どうでしょうね。
(だんだんと面倒になるんでしょうけど。)
シラスとか刷毛引きとか格好いいけど
あと、シーサンドコートで一番に惹かれたのは、
シラスとか、刷毛引きとかの特別仕様です。
少し金額は高くなっちゃうんですが、
こういうの好きなんですよね。
でも、設計さんが言うには、こういう加工は積極的にお勧めしないとのこと。
一方で色ムラが出ちゃったときに、それを隠すために採用するケースはあるらしいです。
例えば、隣家と隙間が狭い時とか、均一に吹き付けるのが難しいそうで、
そういう時は吹付のムラが出てしまうらしいです。
そういう時に、ムラを隠すために施工をすすめるケースが多いとのこと。
でも、だからってオススメしない理由としては、
かなり弱いですよね。
なので、そこは僕も「でも採用したい!」と食い下がります。
するとこうおっしゃいます。
標準の吹付よりも、上から刷毛とかで引き伸ばしたりして、
塗装の厚さも薄くなるので、それもデメリットとのことでした。
うーん、なるほど。
あと、営業さんが言うには、
遠目で見ると加工してあるのかどうかほとんどわからないから、
コストパフォーマンスとしては悪いかもとのことでした。
うーん、なるほど・・・、
でも、
やっぱり、、、
実際に見てみないとなんとも言えませんよね。
ここは迷うところですね。。。
シーサンドコートの保証は30年
ところで、もともと外壁をタイル張りにしたかった理由ですが、
見た目が格好いいからというのと、
補償&メンテ期間が長いからという理由もあります。
とはいえ、あまり深く考えずに最初からタイルと決めていた部分もありますけどね。
過去記事をご参照ください。
が、支店長さんから「吹付仕様でも保証は30年です」という話を聞いて、
「あれ?そうでしたっけ?15年じゃなかったでしたっけ?」
と、新たな発見。苦笑
でも多分、以前にも保証は30年ですって話は聞いたと思うんですよね。苦笑
でも、基本的にうろ覚えなので、あらら、そうでしたか、30年でしたか。
じゃあ、シーサンドコートもアリじゃん。
みたいな。。。苦笑
とはいえ30年保証ってのは、自分たちの年齢(40代)から考えると、
下手したらこの世にいない可能性があるので、十分な期間ですね。苦笑
シーサンドコートは工法を選ばない
ところで住友林業のパンフには、
「(住林の家は)3つの工法から選べる」
というように書かれています。
それは、
マルチバランス工法と、
ビッグフレーム工法と、
2×4工法です。
この中でマルチバランス工法(MB工法)というのは、
きづれパネルという格子状の木材を使った工法で、
そこにモルタルを塗ってシーサンドコートを吹き付ける、
とあります。
でも我が家が採用したのは、マルチバランス工法でなく、
ビッグフレーム工法(BF工法)です。
シーサンドコート(吹付仕様)の場合は、
きづれパネルを使ったマルチバランス工法じゃないと採用できないとすれば、
工法を変更しないといけないんでしょうか?
その場合、ビッグフレームはどうなっちゃうんでしょうか。
せっかくビッグコラムで間取りを組んだのに、
工法が変わったら今までの間取りは組み直し?
なんて思っていたら、大きな勘違いだったみたいです。
シーサンドコートとビッグフレームは両立できるようです。
ビッグフレーム工法でもきづれパネルを使えるそうです。
ようするにマルチバランスをパワーアップしたのがビッグフレーム工法ってことですね。
シーサンドコートの壁の断面
ちなみに、タイルの場合は、タイル用サイディングを施工してから、
その上に接着剤でタイルを張り付けていきますが、
シーサンドコートを採用した場合の、
きづれパネルを含めた壁の構造はどうなっているのでしょうか。
調べると、まず、きづれパネルを貼って、その上に防水シート、
その上にアミアミの金網みたなやーつ、
そして、その上からモルタル塗り、のようです。
そしてシーサンドコートをモルタルの上に吹き付けるようですね。
なるほど、かなり多重層になっているのですね。
2×4はなくなったみたいー
余談ですが、3つある工法のうちで「2×4工法」ってのがありますよね。
パンフにもそう書いてあると思います。
なんとなくですが、「2×4工法」にすれば、もっと金額が下がるような気がしまして、
その旨を支店長さんに聞いてみたんです。
そしたら、意外な回答が返ってきたんですが、
「2×4工法」は廃止になったそうです。
アパートとかの賃貸住宅にはまだ採用しているけど、
一般住宅には採用しないことが社内的に決まったそうです。
通気性の問題でカビの原因にもなって、あまりよろしくないとのこと。
まあ、ウチの場合はビッグフレームでないと大空間スペースが作れないっぽいので、
最初から採用は厳しかったんですが、
もしも総二階にするなら一考の余地はあるかなと思ったんですけどね。
(じゃあ、今まで2×4で建てちゃった人はどうするんだろう。。汗)
シーサンドコードの強度は?ヒビは?
シーサンドコートの検討はまだ続きます。
ふと以前に、設計士さんが
「シーサンドコート(モルタル仕様)の方が家の強度は上がります」
と言っていたことを思い出しました。
それは、先ほどの「きづれパネル」を利用するからだと思います。
どうも、きづれパネルは、通常の5倍ほどの対変形強度になるみたいです。
でも、吹付っていうかモルタル、実はあまり良い印象がないんですよ。
けっこうヒビがはえてる古い吹付の家って見ませんか?
例えば、30年間は、ヒビも補修してくれるならいいですけど、
でも、ヒビの補修跡も見た目的にあまり良い感じではありません。
この辺は事前によく検討してみないといけませんね。
雨漏りとか大丈夫?
あと、ヒビで怖いのは雨漏りです。
前の我が家である積水ハウスの家を建てる前の土地には、
古い家屋があって、その家がまさに吹付だったんです。
しかもヒビが入っていて、そこから雨漏りが。。。
最初はリフォームしたら使えるかなって思ったけど、
カビ臭くてちょっとこれはダメだなと思って、
積水ハウスに依頼したんですけども。。。
でも、たぶん住林の吹付仕様なら大丈夫かなと思ったのは、
シーサンドコートの場合は、モルタルの下に防水シートが入っているんですよね。
なので、ここが劣化して切れたり破れたりしなければ大丈夫かなと。
(上記説明中の「ゲル化」ってのがよくわかりませんけどね。苦笑)
この辺もシーサンドコートを採用する前に再確認をしておきたいですね。。。
ヒビが生えたら補修してくれるらしい
でも、しつこいようですが、
ヒビがはえたらどうするんでしょうね?
補償ってことは直してくれるんですよね?
防水とかは構造上は大丈夫そうにできているようですが、
ヒビが生えた後、防水上大丈夫だからって「そのまま放置」しておく、
というわけにはいきませんよね。
格好悪いし。
この点を営業さんに聞きましたら、
保証期間内でしたら、ヒビ割れは補修してくれるとのことです。
あぁ、よかった・・・。
ただし、震災とか天変地異は補償対象外なので、
地震保険とかで修理してねとのことでした。
なるほど、あくまで修理してくれるのは、
自然にヒビが生えた時だけということですね。
でも、いろいろネットで調べると、モルタル吹付の壁について、
少々のヒビはつきものなので100%発生すると思っていた方が良い、
と書かれている専門家のサイトもあって、
なんとなく「あきらめ感」も出てきました。。。
まあ目立たないヒビは無視するとして、
余程の時は住林さんに相談するしかないですよね。
まあ、めったにないことかとも思いますし。。。
シーサンドコートの費用は?
ちなみにシーサンドコートは住林さんの標準仕様です。
オプションで追加費用は掛かりません。
とすれば、もしもタイルからシーサンドコートへ外壁を変更したら、
どれくらい予算が浮くでしょうか。
タイルの総額は、30坪の平屋で、だいたい70万円くらいでした。
とすると、シーサンドコートは標準仕様ですから、まるまる70万円浮きますね!?
と思ったら、そう簡単にはいかないらしく、
きづれパネルとか下地の処理で、
タイル仕様よりもベース部分の費用がかかるそうなのです。。。
なので、タイルが70万円減っても、
本体価格が20万円くらい上がるそうです。苦笑
でも、浮いた差額は50万円くらいとのことですので、
50万円ならかなり大きいですよね。
シーサンドコートの採用ほぼ決定か?
というわけで、以上のことを総合的に考えて、
外壁タイルはあきらめようかなと思っています。
やっぱり、提案工事でタイルの金額がかなり大きいので、
あきらめざるを得ないかなと思ったのです。
実際、外壁タイルをあきらめることで次のようなコスト削減が見込めます。
◎平屋の場合のタイル価格・・・70万円 → → → タイルをやめて約50万円くらい削減
◎総二階の場合のタイル価格・・・110万円 → → → タイルをやめて約80万円くらい削減
そもそも総二階の方が表面積が広いので、タイル費用が40万円も平屋よりも増えるんです。
その分、タイルをあきらめた時の効果が大きいんですね。
たぶん、80万円くらいは減るんじゃないかと。
ちなみに、「約80万円くらい」と書いているのは、まだタイルの見積もりしか手元になく、
正確な見積もりが出ていないからです。
しかし、これを見たら、タイルはやめようかなと思いたくなりますよねえ。。。
うん、シーサンドコートにしちゃおう!?
※ 追記 タイルの張り方について
実は読者の方(Aさんとします)からメッセージを頂きました。
Aさんにご返信しようと持ったんですが、
メールがなかったのでこちらに書いておきます。
どうも、タイルの張り方がAさんのお宅では上の説明とまったく異なったみたいなのです。
どうもAさんのお宅は、モルタルの上からタイルを張ったみたいなのです。
自分もこの話を住林さんに聞いてみたんですが、
シーサンドコート(吹付仕様)の場合でも、
ワンポイントでタイルを張る場合はモルタルの上にタイルを張るそうです。
でも、総タイルの場合は、やはり下地サイディングを施工して、
その上からタイルを張るそうです。
うーん、どうなんでしょうね?苦笑